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太陽の子  (夏の号) bP20   2007年  7月


ディズニーランドを楽しむ事業

日立市太陽の家 副園長 井 関 えり子


昨年度実施の守る会設立四十周年記念事業「ディズニーランド一泊旅行」に参加出来なかった利用者を対象に、 新しい事業として小グループを作り「日帰り旅行」を実施します。昨年の一泊旅行では、ディズニーランドと シーを両方楽しむという夢のような旅でしたが、今回は、そのどちらかを楽しむ事となります。家庭の事情で 参加出来なかった方、体調不良、二日間に渡る旅が難しかった方等々、あの多勢で回った豪快さはないけれど、 職員はディズニーランド&シーのアトラクション・レストラン・トイレ・休憩所・おみやげ売り場と前回の旅 行の下調べで蓄えた知識を十分生かして、短時間でも安心して楽しめる旅行を計画しています。ディズニーラ ンドへのあこがれは、あのミッキーやミニーのキャラクターの魅力に加え、そこで働く方達のサービスの精神 ・質の高さにもあり、私達がいくつになっても夢を見続けることができるように、徹底した努力をされている ところです。
昨年の一泊旅行の際には、休憩方法、昼食の選び方に心配が有りましたが、体調不良時には救護室の看護師の 対応があり、ベット休憩がとれました。数カ所のレストランは、注文によりアレルギー食品を除いての注文、 刻み対応、粥食対応、ミキサー対応が可能であり嬉しい限りでした。あのディズニーリゾートでの想い出の写 真は皆幸せそうな笑顔を浮かべていました。さて、新しい行事は不安からか、いろんな意見が飛び交うことも あるでしょう。行動に移すことによって生まれる成果、反省も含めて次のステップへ繋いでいきます。日帰り 旅行のスナップ写真の笑顔も言葉に代えられない幸せの一こまになることでしょう。これからも、ここ太陽の 家から、楽しむを発信していきたいと思っています。


「重症児(者)と摂食のかかわり」

看護師 横 田 寿 子


  「食事をたくさん食べて欲しい。そして、この時間を心地よい時間として楽しんで欲しい。」食事介助をしな がら、そう思って関わっています。
さあ、今から食事!♪楽しいお昼の時間です。今日の献立なんだろなー?おいしい…♪食事の歌と共にいただ きますの挨拶をします。食事の準備はどうでしょう?まず、それぞれの準備はどうでしょう。エプロンの準備、 「友達のエプロンは私が渡す。」そう決めた利用者の一人は、自分の方に友達を呼んでエプロンを手渡します。 近くにこられない時は、利用者介助者の手をつないで、つないで、遠くにいる友達へ、エプロンを渡し合いま す。そんな小さなことでも利用者同士のやりとりがとても心温まる一コマです。タオル、ティッシュ、水筒、 吸引器、薬、もちろんお盆の上のスプーンや食器もきちんとそろっているか、食事を食べるのに快適な姿勢が とれているか、そして、レストランでの食事を思わせる毎月違った昼食BGMをかけて準備をします。
さあ食事です。自分で食べられる方にはセッティングをします。食べやすい大きさに準備をすれば、こぼしな がらでも食べられます。友達の様子やこぼれたものが気になり途中でペースが止まってしまう方もいます。 「上手に食べてる〜?」「おいしいね〜」などと声をかけると、にっこりしながら自慢気な表情をしてこちら の方を向いて食べている様子を見せてくれます。見ている方も本当に食べている気持ちになってしまいます。 刻んだり、ミキサーにかけたり、トロミをつけて食べている方もいます。毎回「今日はこういうのだって」と 原型を見せ合ってそれから食べ始めます。
「ポジショニング」、食べる姿勢を確保することも大切です。布団に横になって、三角マットを使い少しの角 度をつけて食べる方、仰向け、座位保持装置で姿勢を保持しながら食べる方、車椅子、座卓、あぐら座、それ ぞれが、本人の食べやすいような姿勢で食べるので同じ姿勢で食べる方は誰もいないといえます。
介助する方とされる方とでは常にお互いの気持ちが分かり合うようなコミュニケーションがあり、それをいつ も感じながら関わっています。
食べようね、次はこれ、口の中でもぐもぐと噛んでいるか、転がしているか、違う味、舌での感触を感じてい るだろうか、ごっくんと飲み込めているか、これは好きな味かしら、頬ばって考えている様子、のみ込むペー スが違う、早く次をちょうだいと催促するなど多くの表情やサインがあります。介助者の手を引いて来る方、 隣にあるお皿をのぞき込んでいる姿も見受けられます。全部介助しないと食べられない方もいます。頬や顎、 口唇に手を添えて介助をします。一口一口、もぐもぐごっくんと飲み込み、そして、食べられた時の嬉しさも 一緒に感じている一時です。
時には、介助している私たちもこぼしてしまったり、スプーンを落としてしまい「あっ」とあわててしまうこ とがありますが、それを見たり聞いたりして、利用者と介助者同士でお互いに笑ってしまうことが沢山ありま す。そのやりとりのひとつひとつが、とても楽しい時間です。給食を作っている栄養士も利用者一人一人がど んなふうに食べているか様子を見にきます。「今日のおかずはどっちが良かった?量や堅さはどう?」声をか けられると嬉しくて、待ち遠しい時間の一つです。経管栄養の方もここぞとばかりに、「こっちへ来て〜!」 と呼んだり、おしゃべりしたりします。そして、ごちそうさまの挨拶まで、そこにいる全員が感謝の気持ちを 込めて、声をかけ合います。和やかな時間が流れていきます。
これからも、食事の場面でも今以上に利用者の一人一人の持つ可能性を引き出すお手伝いと、介助者が変わっ ても安心して食べられるように職員も定期的に摂食の勉強をしたいと思っています。それから、しっかり食べ られるために、口の中の状態が良くなければならないこともあるので、食事介助同様に口腔ケアも家族の方と 連絡を密にしていかなければならないと思っています。また、栄養状態にも注意を払っていけるようにしてい きたいです。


新しい職員を紹介します

阿部 結花 生活支援員

利用者さんの太陽の様な笑顔に会いたくて、職員となり半年がたちます。あの笑顔はご家族の愛情を受けなが ら成長してきたのだと一人の母親として、ただ感心してしまいます。私もまだまだですが、シワシワの笑顔で 利用者さんたちを包みこみ、笑顔の手助けが少しでもできるように縁の下の力持ちでいきたいです。

藤田 恭子 看護師

太陽の家で働き始めてから約半年、毎日を楽しく過ごせているなと感じます。利用者さん一人一人に個性があ り、毎日違った発見を見つけることができて、人と接することがこんなに楽しく、自分自身を豊かにしてくれ るものなのだと感じさせられました。今後も利用者さんと一緒に楽しく仕事をしていきたいです。

星野 久美子 生活支援員

今年の四月からお世話になることになりました。太陽の家の皆様に巡り会うことが出来て、心から良かったと 思っています。驚き、感動、反省、感謝、沢山の感情をかみしめている毎日です。一日も早く職員として自立 できるように一つの歯車として動けるようになりたいです。どうぞよろしくお願い致します。

小林 好子 調理員

ボランティアの時は献立作成だけでしたが、四月からは献立と調理を担当しています。調理をしてみると、利 用者によって野菜等の刻みの大小があり、ミキサー食ではとろみの固さが異なり、その他今まで経験したこと のない仕事をしています。今後、利用者個々の状況に応じた食事の提供ができたらと考えています。


日立守る会だより
日立重症心身障害児(者)を守る会
第四十四回守る会全国大会に参加して


6月16〜17日兵庫県神戸市で開催された第44回重症心身障害児(者)を守る全国大会に参加した。主催 者の話によると参加者は1200名を超える程の盛況であった。
第一日目は基調講演と分科会、第二日目は「みんなで語ろう」と式典で大会を終了した。大会日程や細部につ いては紙面の都合で「両親の集い」特集号(全国大会資料)の第605号やその後の発行されるであろう「両 親の集い」大会内容に委ねるとして、参加しての感じた事について述べてみたい。
先ず基調講演は日本重症児福祉協会理事長である江草安彦先生が「ゆずり葉のこころ」と題し話をされた。ゆ ずり葉という樹木は新しい葉が出てくると今までの葉が落ちて新しい葉に過去・現在・未来を託しつつ育って いく木を守る会運動とその会員に置き換えて話があった。非常に含蓄のある素晴らしい内容の講演であった。 江草先生はご高齢にもかかわらず、若々しく矍鑠とされ、万年青年という感じで、その恩恵にあやかりたいと 思った次第である。
次に分科会についてであるが第一〜第四までの分科会に別かれての研修会で、第二分科会「転換期を迎えた重 症児施設」、第三分科会は「在宅重症児を支えるネットワークの在り方」について話を聞いた。第二分科会で は助言者の末光茂先生(旭川荘理事長)と秋山勝喜氏(守る会副会長)のミニ講演後参加者との意見交換をし たが、色々な問題がある中で、医師や看護師の不足が大きな問題であると痛感した。この問題は全国的な問題 ではあるが、特に重症児施設の社会福祉法人の施設ではこれが非常に深刻である現状で、医師・看護師を採用 しようとしても、大学病院や大きな旧国立病院、現在の独立行政法人国立病院機構の方に片寄ってしまうので、 なかなか社福の施設での採用が非常に困難な状況である。加えて診療報酬についても同様な事が言え、色々と 要望を提出しているがなかなか実現しないのが実態であるとの事で、強いては施設利用者への影響が出てくる と考えられ、社福の重症児施設の存亡にかかると言っても過言ではないと感じた。
次に第三分科会の「在宅重症児者を支えるネットワークの在り方」をテーマとして、助言者である厚労省障害 福祉課の清水剛一氏と文科省特別支援教育課の下山直人氏によるミニ講演の後、会場との意見交換を行った。 この中で、厚労省の清水氏が話された、相談支援事業についての話で各市町村・福祉圏域単位で地域自立支援 協議会を立ち上げ、これを中心としてこれからの地域生活を考える。いわゆる「ハコに利用者を合わせる支援 から利用者にサービスを合わせる支援」とし、地域で24時間暮らすことの出来るシステムが必要であると強 調され例を挙げながら話をされた点は非常に印象深かった。又、静岡県支部から事例紹介として日中活動生活 介護事業と重症心身障害児(者)通園施設の内容が紹介された。どちらも社会福祉法人が運営しているが、後 者は静岡県の委託事業となっており、利用者の障害程度区分は六〜五のランク者が八割強である。日中活動生 活介護事業は職員が施設長以下十四名おり、利用時間は九時三十分から午後四時までで、十九年度より延長時 間利用(十六時〜十九時)し、地域生活支援事業を始めるとのことである。一方通園施設はB型であり、月〜 金の九時三十分から十六時までの利用時間で、登録者は十二名、職員数は施設長以下五名で運営されている。 送迎サービスはないが、入浴サービスが火・木曜日にあるとの事。又、日中活動生活介護事業の方にも入浴サ ービスとして水・金曜日に行っている。両方とも職員数や環境条件で日立市と比較は出来ないが、この事例紹 介を耳にしてちょっと羨ましく感じた。以上が概略内容であるが、二日目の「みんなで語ろう」については、 非常に後味の悪い結果で終了したことは残念でならない。あのような大勢の場所での発言は慎重を期して欲し かった。今後我々としても注意して対応したいと改めて認識した。 (S記)


○次の方から寄付をいただきました(敬称略)2〜5月

黒澤弘明 村田理恵 中田美知子 斉藤喜代子 大みか福祉作業所保護者会 中山達之助  日立市太陽の家支える会とく名 菊地ふく 親切会関東支部 赤津浩 根失芳信 オパール会  有馬郷子 善和会 上出光子

○次の方から物品の寄贈がありました(敬称略)2〜5月

椎名則夫 斉藤喜代子 菊地祐二 薄井澄子 永田伸一

△お知らせ▽

《7月》
 ・助川学区夏祭り
 ・夏期レクプール
《8月》
 ・夏期レク海水浴
 ・夏期レク納涼会@・ A
《9月》
 ・スペシャルプラスデー
 ・ディズニーを楽しむ事業

編集後記

後任となり初の発行においてたくさんの人に助けて頂きました。これからも皆さんが興味をもって見ても らえるような『太陽の子』を目指し、日々精進していきたいと思っています。    (K記)