太陽の子  (冬の号) bP26   2009年  1月     HOMEへ戻る



目 次

1,主体的に生きる事業に向けて / 中山達之助

2,社会福祉士、介護福祉士応援事業を実施しています / 中村恵美、石川美穂

3,日立市心身障害者歯科診療所開設までの歩み(5) / 清宮烋子

4,日立守る会だより / 佐藤芳昭

5,関ブロと那須の旅 / 田尻陽子

6,太陽の家に在籍することになって / 興野幸子

7,お知らせ・ご寄付ありがとうございました

8,編集後記


主体的に生きる事業に向けて

NPO法人日立太陽の家 理事長 中山 達之助
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  新年おめでとうございます。昨年は太陽の家の運営に対し市行政はもとより、市民の皆様に多大なるご支援をいただき、 大過なく目的を果たすことができ心より感謝申し上げます。また、昨年設立しました「NPO法人日立太陽の家」では、 障害者の自立生活実現の場(ケアホーム・福祉ホーム)建設などの新たな事業を手がけ始めました。
さて昨年6月、札幌で開催された守る会全国大会で、川崎医療福祉大学学長の岡田喜篤氏が基調講演をされ、 「重症児の自立について、『重症心身障害児にも自立があるか?』と言われたことがありますが、私たちは自立があると 言い切ることはまだ理論的にも経験的にも確かめていません。重症児が自立的に生きることはわかっていますが、自立だ といって良いのかどうかわかりません。そして具体的に、障害者基本法第6条の『障害者は、その有する能力を活用する ことにより、進んで社会経済活動に参加するよう努めなければならない』『障害者の家庭にあっては、障害者の自立の 促進に努めなければならない』となっていたものが、平成16年5月28日に削除された。この条文は、一見すると正し いのではないかとおっしゃるかもしれませんが、これは全くの誤りである。」とお話しされました。そして自立について、 「国際的にも、自立とは、自立生活運動で確立された『自立』を意味する。したがって、何かができるように仕向けるこ とではなく、《主体的に生きること》が自立である」と強調されました。
さて、「NPO法人日立太陽の家」では、「主体的に生きること」のできる新しい事業を進めてまいります。各位の変わ らぬご支援をお願いし、新年の挨拶といたします。


社会福祉士、介護福祉士応援事業を実施しています      TOPへ

太陽の家では、法人事業として標記事業を実施しています。この事業は、社会福祉士、介護福祉士を目指している学生等に 療育の場を提供し、重症児(者)との関わりを通して、その専門性を高める機会としていただくことを目的としています。 呼びかけに応じ、今年度は下記の2名の方が参加し、活動を続けています。お二人とも目的をしっかり持って参加してく れているので、太陽の家の利用者の皆さんと毎回良い時間を持ってくれているようです。ふれあいをとおして、理念をし っかり持った福祉の専門家を目指して、これからも頑張ってほしいと思います。

応援事業に参加して 中村 恵美

以前私は、高齢者施設で介護士として勤務していました。介護の仕事は発見が毎日でとてもやりがいがあります。 例えば、介護士の小さな気付きが利用者の方の排泄サインだったり、食欲増進のきっかけになったり、その反面、命と隣り 合わせである為常に緊張感を必要とします。私の場合、無知なのでなおさら。介護福祉士の学習を始めた事で多くの知識を 学びました。水分補給の必要性や声かけの注意点等。何より私を太陽の家と結びつけるきっかけになりました。 この応援事業に参加する事で介護士としてだけでなく、個人としても成長したと思います。太陽の家は前向きなやる気を引 き出す空間で私の活動意欲も湧いてきます。月2回の活動ですが、自宅学習だけでは得られない知識を濃厚に習得出来る為 学習意欲も更に出てきます。このまま、学習を進めて資格取得となれば、程よい緊張感を持ちつつ自信を持って利用者の方 と向き合えると思います。そして多くの気付きを見つけてより充実したケアを目指したいと思います。 また、この応援事業に多くの福祉職を希望する方が参加して魅力を実感してほしいです。

応援事業に参加して 石川 美穂

私は、聖徳大学通信教育部人文学部社会福祉学科で社会福祉士と精神保健福祉士を専攻しながら太陽の家で活動させて いただいています。
初めは、みなさんの中に溶け込めるか不安でした。しかし、どの組の方たちも親切でとてもうれしかったです。 活動をしている間も、日々学ぶ事ばかりです。時には元気をもらい、またある時には、怒られてしまい喝をいれられたりと、 毎回何が自分に足らないのか考える機会をあたえてくれます。そしてなによりも、一人一人のできる力を、 よりよく伸ばす事の重要性を、改めて学ぶ事ができました。
太陽の家は、いつ来ても不思議と笑顔になれ、また、生きる大切さを教えてくれます。たとえどんな些細な出来事でも、 感動したりする素晴らしささえも私には、新鮮に感じることができました。このような素晴らしい体験活動をさせていただき、 ありがたく思っております。また、この太陽の家で学んだ事を、今後の勉強に役立てていきたいと思います。


日立市心身障害者歯科診療所 開設までの歩み(5)

清宮烋子
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清宮 烋子 昨年九月二十九日、多賀市民プラザで第十二回ピッピコンサートが開催された日の夕方、水戸のホテルで日立市歯科診療所開設 から現在まで大変お世話になっている斉藤峻先生が東北大学学部教授を退官されたことを口実に関係された先生方、歯科衛生士、 市の障害福祉課で担当してくださったOBそして殆ど表側に出たことがなかった私にも声をかけてくださって集いをもちました。 難病をかかえて療養中の関谷光一元障害福祉課長が計画を実行してくれたのです。 主賓●斉藤峻先生(社会福祉法人エコー療育園歯科)●間所芳江先生(初代歯科医師)●菊地英子先生(二代目歯科医師) ●鈴木幸子さん(歯科衛生士)●北川宏美さん(看護師)●箱崎美知子さん(看護師)●石井陽子さん(看護士)飯塚貞雄さん(市職員) ●久米登さん(元市職員)●関谷光一さん(元市職員)●清宮烋子(NPO法人日立太陽の家理事)11名が参加しました。 三代目現在は竹内倫子先生がバトンを受け継がれています。その他大勢の医師、看護師、歯科衛生士の皆さんにお世話になっています。 歯科衛生士の山本尚美さんが18年11月に亡くなられました。その席で菊地先生が語られた言葉に私は胸を打たれました。 「退職してしまうと太陽の家の様子が全然入って来なくなる。私としてはあの子はどうしているか、などとても気になっている。 そんな時に何かの折りにお母さん達から、先生お世話になった誰それの母ですと声をかけられるととても嬉しい」と。 全く同感でした。沢山の通過して行った方達にせめて太陽の子を年四回は続けて送れたらと思いました。 これを書くことで、何も知らなかったことがよくわかり嬉しかったです。ご協力下さった中山理事長、間所先生、障害福祉課現担当、 そして関谷さん太陽の家に心から御礼申し上げます。



日立守る会だより


日立重症心身障害児(者)を守る会 会長 佐藤芳昭
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みなさん、あけましておめでとうございます。今年もなにとぞよろしくお願いいたします。
さて新らしい年の最初の会報ですので、一般的には今年の抱負や活動方針などを書くことが良いと思ったのですが、 昨年の関東・甲信越ブロック大会の内容を報告する必要もあり、そちらを優先してお知らせすることにしました。 昨年の関東・甲信越ブロック大会は9月27日、28日の土日に栃木県那須町りんどう湖ロイヤルホテルで開催され、 日立の守る会はリフト付バス一台と太陽の家のつばさ号1台計2台、太陽の家職員、ボランティアさんなど総勢50名弱で 参加しました。久しぶりの大きな行事でした。
大会では、初日は四つの分科会に別れ、「自立支援法施行後における重症児(者)の現状と課題」を共通テーマとして それに加えて各分科会独自の課題を取り上げての討論を行ないました。ちなみに分科会は、国立施設部会、重症児施設部会、 在宅部会、母親部会の四つの分科会でした。2日目は1日目の分科会報告と岡田喜篤先生の基調講演があり大会を終了しました。 この中で在宅部会では『栃木県の在宅重症児への支援と課題』について栃木県障害福祉課の方から事例紹介をしながらの話でしたが、 矢張り在宅重症児への相談支援体制のあり方や、レスパイトサービス(日中一時預り制度)などが課題として今後取組んでいく 必要があるとの事で、親たちとしてはこれから一層の粘り強い活動が大切であると痛感しました。 そして岡田喜篤先生の基調講演「守る会の基本理念と福祉変革期の心構え」の演題でのお話でした講演の冒頭に、 各分科会の形をとって核心にふれた討論をされていることは、他の団体にはないと思う、極限状態に近いものを持った親たちの 考えには非常に感銘したとの話で講演が始まり、重症児を主体にしての障害児者施策の現状に至るまでの歴史、 そして今後の取組み方を話されました。今重症児(者)問題が貫いてきた思想が危うくなっていると思う。 重症児施策については日本が世界でも最先端を歩んで来た。この事を十分認識しなければならない。そして統計的に見ると 在宅児(者)が重症児(者)者全体の約70パーセントであり、重症児問題は一方では在宅問題を考えるべきである。 在宅問題を考えずして重症児問題は解決しないと云っても過言でなく、施設あっての在宅サービスでもあることを考えながら、 短期入所の問題、通園施設、ホームヘルプサービス、訪問看護等々、昭和42年に制定された「守る会の三原則」を十分認識しつつ 重症児問題が後退しないよう親たちが頑張っていくことが肝要である。以上が基調講演の概略です。非常に密度の濃い話で、 岡田先生の講演は常に聞く人々の胸を心を熱くしてくれるビタミン剤でも入っているような感動をおぼえました。
皆さん今年もお互いに助け合いながら無理せず頑張りましょう。


関ブロと那須の旅

田尻 陽子
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  9月27、28日の二日間、栃木県那須町に子供とのふれあいの旅に行った。
初日の、昼頃に那須どうぶつ王国に着き、親子で昼食をとった。食事が済んだら、各グループに分かれ様々な動物達に触れあった。 普段動物に触れる事が少ないため、貴重な体験であると同時に皆、大変喜んでいる様子だった。特にどうぶつ王国で鳥に おみくじを持ってきてもらい握手をした事は、ユーモラスでありとても良い思い出になった。
2日目は、太陽の家の職員と子供達が親と分れ、ロープウェイに乗って茶臼岳の展望台まで登った。天候にも恵まれ、 鮮やかな緑や澄んだ空気を肌に触れ、心地良く感じた様子が子供達の記念写真から見受けられた。また、展望台から見た景色は 全てが小さく見え、車や家などでの日常生活では体験出来ないとても新鮮な様子だった。子供達が茶臼岳に行っている間、 親は岡田喜篤先生の「守る会の基本理念と福祉変革期の心構え」という講演を聞いた。私も、日常生活の繁雑さに流されることなく、 先生の言葉をむねに、福祉活動に携っていきたいと思いました。
午後は、子供達と合流して、昼食を取り、お菓子の城で、それぞれの親子が、お土産を買って家路に着いた。 今回の関ブロと那須の旅を通し、関係者の方々に大変お世話になり、心から感謝致します。 ありがとうございました。


太陽の家に在籍することになって

興野 幸子
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大子養護学校を卒業後、勝田養護の訪問部へ入学、今まで大勢のお友だちとにぎやかにすごしていたのに、 在宅になりさびしくなってしまいました。そんな時、訪問部のお友だちと太陽の家に見学に行くことになりました。 小又園長さんに、娘のことを相談すると、生活介護は18才からなので使えないけれど、他の方法でなら出来るよと、 言ってくださいました。11月より、在籍させてもらい、現在は、週一回金曜日に登園しています。お友だちや、 職員の人たちのにぎやかなこと。娘も一日、楽しくすごして帰って来ます。今年7月、18才になったので、生活介護も 使えるようになりました。4月から始まったNPO法人日立太陽の家のサービスも利用出来るようになったので、 週一回の入浴サービスを利用しています。「なっちゃん、おふろだよ。」の声に寝ていても目をさまし、ごきげんで入浴させてもらってます。 来春、勝田養護も卒業なので、週二回の登園になり、サービスも、もっと受けられるようになります。 職員の数もふえ、利用者がもっとサービスを受けられるようになることを願ってます。

投稿作品紹介

俳句
 上諏訪の
 まい散る落葉
 花の様

 鍋の中
 踊る野菜の
 うまみかな

 秋風に
 ゲーム楽しむ
 子供かな        (E・T)


△お知らせ▽

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ご寄付ありがとうございました

○次の方から寄付を頂きました。(敬称略)9月〜11月
黒澤弘明 とく名 佐藤瑞昭浅川秀吾 上出光子 善和会有馬郷子 平和タイプ印刷  日立アプライアンス多賀向上会
○次の方から物品の寄贈がありました。(敬称略)9月〜11月
椎名則夫 大森郁子 佐藤栄子 退職公務員連盟日立支部福祉部



編集後記

海からまん丸太陽がいつものように顔を出したら新しい年の始まりはじまり!今年はどんな楽しいことが待っているの? さあみんなでジャンプして元気いっぱい跳びだそうよ。(K記)  TOPへ