太陽の子  (春の号) bP27   2009年  4月     HOMEへ戻る



目 次

1,重症者の自立支援 太陽の家の取り組みと今後の展望 / 小又克也

2,居宅介護事業展望 / 菊地祐二

3,毎日の生活の中で / 高田多美子

4,二年間を振り返って / 小林 修

5,居宅介護を利用して / 村田啓子

6,太陽の家と共に歩む / 河野真由美

7,白内障を手術して / K・M

8,お知らせ・ご寄付ありがとうございました

9,編集後記


重症者の自立支援 太陽の家の取り組みと今後の展望

日立市太陽の家 園長 小又克也
     TOPへ

重症心身障害者の自立支援に向けてNPO法人日立太陽の家が統合的な提供を行っている「自立支援三事業」 についてお話しします。この事業は、在宅で生活する重症者とその家族が安心して、そして豊かな人生が実現 できるよう支援するもので次の三つの事業で構成されています。
1、生きがいを支援する生活介護事業
2、居宅での生活を支援する居宅介護事業
3、緊急時を支援する緊急一時保護事業
これらの事業を、それぞれ個々人のニーズに合わせ、支援計画を立て実行していくことが何よりも大切と考え 実践しています。
現在、当法人は事業展開の本拠地とすべく、太陽の家の近隣に新たな事業所を建設しています。7月頃に完成予定、 ここでは障害の状態などにより各家庭内での入浴が難しい方々の入浴支援をする計画です。 大きなお風呂でゆっくりと、そしてお母さん方の介護負担の軽減も同時に実現したいと考えています。
ここまでの事業展開を山登りにたとえると、五合目ぐらいまでは登ってきたでしょうか。山登りをされている 方々は経験があるかと思いますが、山頂に近づくにしたがって新しい景色が拡がり、また新たな魅力ある山々 が見えてくるものです。
同じように、当法人が次に目指す新たな山も見つけることができました。それは、地域での自立生活を実現する 居住支援事業と障害者個々人のニーズを実現に導くための相談支援事業です。現在の「自立支援三事業」を 「自立支援五事業」に発展させること、これがこれから目指すべき山頂、みんなで助け合って登って気持ちの いい汗を流したいものです。


居宅介護事業展望

菊地祐二
     TOPへ

重症心身障害児者の城、日立市太陽の家から歩いて僅か数分の地に、今年度新たに特定非営利活動法人日立太陽の家の 事業所が建ち、日立太陽の家居宅介護事業所が併設されます。
当法人が提唱する『自立支援三事業』
1 生き甲斐を支援する生活介護事業
2 居宅での生活を支援する居宅介護事業
3 緊急時を支援する緊急一時保護事業
この三事業の基、障害者及びその家族が地域で安心して生活出来るよう支援します。
◎居宅介護事業
昨年度から居宅介護事業がスタートしました。サービス提供にあたり利用者本人とその家族から、現在の状況や住環境 などの情報、必要としているサービスなどの聞き取りをしました。入浴、病院受診のための介助、家族に代わっての 身体介護、余暇活動のための外出、家事援助等、具体的に把握しやすい情報もあれば、将来的な「自立」に向けどう 支援していくか、家族介護負担の軽減をどう図っていくかなど、長期的な計画が必要な場合もあり、どのサービスも 細かい心配りと利用者の自己決定を尊重し、充分にコミュニケーションを取る必要があると実感しています。 おかげさまで身体介護、通院等介助、家事援助の利用度も順調に伸びています。また、地域生活支援事業の移動支援 事業を利用し、余暇活動等で外出する機会も増えています。
◎日中一時支援
今年度から地域生活支援事業の日中一時支援事業を展開したいと思っています。居宅介護事業所内で、利用者の日中 における活動を確保し、利用者の家族の就労支援及び利用者を日常的に介護している家族の一時的な休息を目的とし た事業です。親の介護負担の軽減に繋がり、利用者自身も生活介護、重度訪問介護、移動支援にプラスして、日中活 動の場の選択肢も増えることになります。
◎緊急一時保護事業
更に事業所には緊急時にも対応出来るよう設備を整備します(緊急一時保護事業)。入浴設備も整い、居宅のお風呂 では入浴支援が難しかった家庭も、脱衣所から浴場までのスムーズな移動、ゆったりと入れる大きめの浴槽等、安心 して入浴が楽しめるよう工夫が施されています。
◎ケアホーム建設
事業所に隣接して、障害者の自立生活を可能にするケアホームの建設を計画しています。主として夜間において入浴、 排泄、食事などの介護、調理、洗濯、掃除などの家事、その他必要な生活介護上の世話を行います。日中は生活介護、 移動支援、就労移行支援(就労を希望する者)の障害福祉サービスを活用し、夜間はケアホームで過ごす。 障害者自身がライフスタイルを選択し、居宅介護事業所及びスタッフは、精一杯支援していきたいと思います。


毎日の生活の中で

高田多美子
     TOPへ

私の子供も、太陽の家の生活介護を利用し始めて二年が過ぎました。週二回の登園も、すっかり慣れ体調も安定して います。通い始めた頃は、親が付いていなくて「大丈夫かな。」とか心配ばかりしていました。でも、今では親の心配 をよそに毎回笑顔で満足そうな顔を見ると、楽しく過ごしている様子がわかります。
職員の先生方も子供達の個性や、気持ちをわかって下さりありがたく思います。
私も、家庭の事情で仕事をしていますので、太陽の家は、なくてはならない生活の一部であり、また、NPO法人日立 太陽の家のサービスの利用が増え、とても助かっています。朝9時から16時まで仕事をしているため、私が出掛けて から帰ってくる留守の間、家で居宅介護(身体介護)をして頂いています。月曜は水方苑の日中一時支援、水・木曜は 短期入所、そして、火・金曜は太陽と、毎日、常にどこかに出掛けているという感じです。また、私達の住んでいる近 くの地域に、水方苑や愛正園など利用出来る施設があるので、とても恵まれています。このような形で、仕事が出来る のも、家族の協力や、職員の方々のおかげだと思っています。これからも身近に利用出来る施設が増える事を願っています。



二年間を振り返って


小林 修
     TOPへ

平成18年4月に守る会のお手伝いをするようになってから二年が過ぎました。我が家には二人の障害をもった子ども がいて、当時、姉は福祉作業所へ、弟は太陽の家へ通園していました。私は地域福祉ボランティアのお手伝いを、家内 は子どもが所属する福祉団体守る会と手をつなぐ親の会のお手伝いを夫婦で分担し合っていました。
平成18年1月に弟が熱を出して入院、当初は風邪だろうと、高をくくっていましたが、かなり重症で生死の境界をさ まよい、退院時には口から食べることができず、鼻からの流動食に変わり、現在は胃ろうになっています。それ以来家 内は子どもに掛かり切りになり、守る会のお手伝いは私の役目になりました。さらに姉が怪我で障害が進み、介護の負 担が重くのし掛かってきました。太陽の家に相談して二人共通園することになりました。
先生方の豊富な経験と利用者の目線に合わせた企画、笑顔を絶やさない明るい雰囲気に子どもたちは元気を頂いていま した。その後姉は愛正園へ入所しましたが、先生方の計らいでディズニーシーへ連れていってもらい、楽しい思い出を 作ることができました。
現在弟は訪問看護、訪問入浴サービス、太陽の家の生活介護・居宅介護を利用しながら手許でみています。胃ろうと言 う、これまで経験したことがない介護を突然やることになり、戸惑いながら、医師又は家族しか出来ない胃ろう交換を、 病院へ何回も通って習得するなど、無我夢中で挑戦しました。ショートステイ、居宅介護サービスを定期的に利用する ことで、気持ちに余裕ができ、自分を取り戻し相手にもやさしく接することができるようになりました。
守る会活動に参加して活動の歴史を知り、先人の努力に頭が下がる思いです。活動には積極的に参加して協力したいと思います。


居宅介護を利用して

村田 啓子
     TOPへ

親子二人の生活となった今、太陽の家への通園以外大好きだったドライブ等外出の機会もなくなり、通院その他用事が ある時は義妹の手を借りなければ出掛けられませんでした。居宅介護の話を聞いた時これで娘も大好きなドライブ等 外出する事が出来ると喜びました。様々な事情から利用する機会が少ないのが残念でしたが、娘が外出から元気に帰っ てくる姿を見ると嬉しく思いました。そんな中昨年8月下旬娘が体調を崩し、反応もなく食事も取れず、体にも力が 入らずぐったりとしてただ眠っている状態が続きました。この様に具合が悪くなったのは初めてで、娘がどうなって しまうのかと不安な気持ちで一杯になりました。病院へ連れて行くのにも私一人では無理と思い通院介助をお願いし ました。娘の病状や私の不安な気持ちを察し、病院の休日を除き四日間配慮戴き、娘もなんとか快方へ向い一安心し ました。この時程太陽の家で居宅介護事業を始めていてくれて本当に良かったと思いました。主人が元気でしたら感 じなかったかもしれません。無理がきかない時がある自分に忸怩たる思いもありますが、私には無理をしすぎないの も大事な事です。今後も居宅介護事業を利用しながら、娘にたくさんの体験と楽しい一時を、そして私も自分の時間 を持ち、二人の生活を充実したものにし過ごして行きたいと願っています。


太陽の家と共に歩む

河野真由美
     TOPへ

大輔が太陽の家で成人のお祝いをして頂き、今年4月で24歳を迎えようとしています。太陽の家と関わりを持つよ うになってからは、15、6年になります。勝田養護学校在籍中から、太陽職員の方が定期的に様子を見に訪問して 下さいました。勝田養護学校高等部を卒業後、太陽の家への登園は始まりました。今までずっと在宅で訪問教育を受 けてきたので、大輔だけを外に出す事は抵抗がありました。最初の登園は月一回から始まり、子供の体調に合わせて の登園でしたので、安心して送り出す事が出来ました。登園の回数も年を重ねるごとに月二回、週一回と増やしてい き、今では皆さんと同じ週二回になりました。太陽の家で楽しく過ごし、色々な方と接しながら体力が付き、表情も 豊かになりました。大変喜ばしい限りです。>BR> 居宅介護事業もスタートしましたので、大いに利用しながら、生活の幅をどんどん広げて行きたいと思います。


白内障を手術して

K・M
     TOPへ

加齢とともに私達の身体は自然に衰えてくる。個人差はあると思いますが体の中でも、眼は何らかの症状が表れるの が早いような気がします。異変が起きたら専門医療機関等に行き早期発見早期治療がかかせないのではないでしょうか。
家族に障害児者を抱えているとどうしても自分のことよりも子供のことが一番気がかりです。何かがあれば太陽の家、 守る会、お友達、愛正園とかいろいろな方達にご支援ご協力をいただきありがたく感謝して居ります。
幸いにして白内障は病院によって入院通院とあるようです。私の場合は二日の入院であとは通院です。手術して一ヶ 月分の安静度が渡されますので、それをきちんと守って早く完治しようと頑張ってます。
日頃はNPO法人日立太陽の家居宅介護事業、その他も利用させていただいて居りますがまだ分からないことが多々 あります。これからもサービスを受けたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


△お知らせ▽      TOPへ

◎NPO法人日立太陽の家の新事務所兼居宅介護事業所建設が始まるにあたり、先日地鎮祭が執り行われました。 事故なく無事に工事が完成しますよう祈りを込めて。スポーツセンター前では只今基礎工事の真っ最中です。 緑の葉が濃くなってグングンと空に向かって勢いを増していく季節に完成予定です。障害者の皆さんが利用でき る入浴設備も備えられ、さらには談話室も完備され交流の場も増えますので皆さんお楽しみに。

◎四月から新しい仲間が増えます。
・沼田彩香さん(十八歳)
・根本 尚さん(十八歳)
 一緒に楽しみましょう。

ご寄付ありがとうございました

○次の方から寄付を頂きました。(敬称略)12月〜2月
浅川ちよ、かくれんぼ、日立厚生医院、仁和会、プメハナフラ小又千賀子、中山達之助、清宮烋子、 大みかゼミナール、とく名、善和会、有馬郷子、村田理恵
○次の方から物品の寄贈がありました。(敬称略)12月〜2月
椎名則夫、日立ロータリークラブ、中田美知子、鎌田節子、善和会、かくれんぼ、有馬郷子、横田商店、 清宮烋子、とく名、村田理恵、中村恵美、前田あけみ、小泉和美


編集後記

ひらり、ひらり、桜の花びらが舞い踊る。その一枚一枚にはどんな夢や希望が詰まっているの? 風に乗って雲に乗って遥か彼方遠い未来まで飛んでいくのかな。(K記)  TOPへ