太陽の子  (夏の号) bP28   2009年  7月     HOMEへ戻る



目 次

1,親子の願い / 小俣昭子・志津

2,安心へと繋ぐための一歩を / 井関えり子

3,新職員紹介 / 佐藤美沙・笠井苗美

4,「三気」で頑張ろう / 佐藤芳昭

5,エプロンの会に感謝 / 佐藤芳昭

6,親と子の「はざま」 / 椎名幹子

7,親の心の支えNPO / 早川幸子

8,お知らせ・ご寄付ありがとうございました

9,編集後記


親子の願い

小俣昭子・志津
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昨年の四月にスタートしたNPO法人日立太陽の家居宅介護事業も、早いもので一年が過ぎました。 沢山あるサービスも二種類の利用しか出来ずにおり、それはまだ自分達で出来ると言う思いが気持ち のどこかにあったからと思います。でも「そんなに頑張れないよ、若くないんだから」と言われたよ うな事が最近ありました。娘が高熱を出しなんとかしなければと必死で動き回ったのですが、結局皆 さんにご心配をお掛けし、娘にも本当に辛い思いをさせてしまいました。もうこのようなことは二度 と繰り返すことなく、太陽の家と同様に居宅介護サービスも生活の一部と考え、助けていただきなが ら余裕を持って介護を続けたいと思っております。
そしてNPO介護事業が、障害児者や、広く地域に開かれた福祉の中心的役割を担う場となって、後 から続く人達が「本当に頼りになるよいものを残してもらった」と言われるようになってほしいと思 います。又、重度の子供達にとっていつかは居宅を離れ入所と言う現実があります。それに伴う手助 けをしていただければ、本当に有難いことだと思います。
あれこれとお願いすることばかりとなりましたが、NPO法人日立太陽の家が、現在の太陽の家のよ うな雰囲気のある明るく楽しい姉妹施設として歩み続けますよう心より願っております。


安心へと繋ぐための一歩を

日立市太陽の家副園長 井関えり子
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太陽の家が居宅介護サービスを始め、一年と三ヶ月近くになり、更に行き届いたサービスの拠点となる 事業所の完成が近づいています。
居宅介護サービスのスタート時には、「利用者の生活をより豊かにする」この言葉の意味することを、 利用者本人の立場として、親として、そして介護を専門にする者として、それぞれの立場に身を置き 「豊かさを形にしてみたい」と改めて考えた日々でもありました。
生活介護サービス、居宅介護サービス、地域支援サービスが身につき、サービスを利用される方々も日に 日に増えています。居宅介護サービスは嬉しい悲鳴をあげつつ、全てに応えられないもどかしさを感じて います。居宅介護サービス、地域支援サービスは、生活介護では動けなかった細やかな対応に応ずること ができます。介護負担の軽減、利用者の新しい経験、清潔の為の関わり、緊急時に利用者の家族と共に安 心の胸なで下ろす経験も幾度もありました。
様々な法定サービスを利用できることにより、豊かさが形になってきたように思えます。満たされてゆく サービスの中で、現在の生活介護サービスを重症心身障害者の通園の場として更に充実してゆきたいと思 っています。現在のクラスの区切りを外し、一日の登園者数を八から九名にし、送迎、関わりを行き届か せます。生活介護で過ごす時間は家庭とはまた違った、安心の時間の共有の場です。送迎、集団療育、昼 食、午後は五領域の中からプログラムし様々な体験。生活リズムを作り、日々の繰り返しにより進歩が生 まれます。
援助者が、利用者の本来持っている姿に気づかされる場面でもあります。決して常にこぼれる笑顔ばかり が生まれるわけではなく、意に反した状況に体を反らして抗議する姿、怒ってつばを吐く表現力、安心し て抱かれる姿、思わぬ行動力、はっきりと主張するばかりでない様々な表情の一つ一つが見えてきます。 通じ合えた時の満たされる思いが利用者同士、ボランティア、支援者の輪の中で生まれ喜びに繋げていま す。
さて、「太陽の家が歴史上大切にしてきた、通園事業のプラスアルファーの役割は常に持っていたい」と いう園長の言葉がありました。今までの歴史の中に就学前の障害児の保育グループ、筋ジストロフィーの 方のグループ等があり、それぞれ目的にあった法定サービスへと太陽の家の生活介護からゆっくりと外れ てゆきました。
現在、太陽の家の生活介護を利用する方の中には、重症心身障害者の通園の場である生活介護が提供する サービスと自身のニーズとが異なると感じている方達もいるかと思います。今後は、NPO法人全体で提 供する全てのサービス、他事業所のサービスも使い自立支援計画を立てる中でニーズを明確にし、それぞ れのニーズにあった法定サービス、地域支援サービス、法人独自のサービスへと繋ぎ不安をなくしてゆき たいと思います。
太陽の家は、どこにも行き場所のない障害者を守るための関わりを持ちつつ、生活介護を本来の形にゆっ くりと移行してゆく一歩を踏みだしました。きっと、みんなの安心へと繋げてゆきます。


新職員の紹介

佐藤美沙
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私が太陽の家と出会ったのは、大学四年生の時でした。サークルを通して、太陽の家を知り、そこから学生 ボランティアとして通うようになりました。
太陽の家に来ての第一印象は、“元気一杯”そして“笑顔”でした。そのおかげで、太陽の家に来るのが楽 しみになっていました。
そして、いつの日かこのような場所で働けたらと思うようになりました。
縁あって、隣のひまわり学園で三年間働くことができ、現在、太陽の家の職員となることができました。
毎日があっという間で、時間がいくらあっても足りない状態です。
早く、太陽の家の皆さんの仲間となれるよう、頑張りたいです。
ご指導、ご鞭撻下さいますよう、よろしくお願いします。


笠井苗美

昨年九月より太陽の家のおもに居宅介護事業所で働いております。ご存知のように居宅介護事業は利用者の 方々の家はもちろん、病院、商業施設、公園など様々な場所へ車を走らせます。たくさんの方に、希望に添 ったよりよい時間を過ごしていただけたらと思っています。初めは私の不慣れもあり利用者さんを緊張させ てしまったかなと反省の時もありました。もっと理解を深めて適確なケアをしていきたいと思っています。
最近は皆さんと過ごす時間に自分がいやされる事に気付きました。名前を呼んでもらった時、一緒にお風呂 に入り歌う時、愛用の物を渡してもらった時、笑顔をみた時、私は目にみえない贈り物をもらったような気 持ちになります。このふれあいを大切にしながらスタッフと共に太陽の明るい光を届けていきたいと思いま す。よろしくお願いいたします。



「三気」で頑張ろう


佐藤芳昭
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日立重症児者を守る会が平成八年頃発行した会報が古い資料をひもといている時出てきました。懐かしさに 内容をみたのですが、そこに「人生三気が必要である」との記事が載っておりました。そこでもう一度皆さ んとともにこの「三気」について再認識することも今後の会活動に必要ではないかと再度書くことにしまし た。これが一服の清涼剤かビタミン剤となればと淡い期待をするものです。
さて「三気」とはどのような「気」かと言いますと「元気」「本気」「根気」なのだそうです。実はこの 「三気」については、今は亡き五来明先生がご存命の頃、ある所で親の会活動の講演をされたことがありそ の時に「人生は三気が重要である。特に障害者福祉活動にはこの「三気」で進めなければ駄目」と力強い熱 のこもったお話をされておりました。それを聞いて私も感動したことが昨日の事のように思い返されるのです。
私もまさにそう思います。「元気」ですがこれは身心共に健全でなければ元気などは出てきません。特に私 などは体のどこかに、心のどこかに何か異変がありますと極端に元気がなくなります。これを思いますと元 気はすべての源であるのではないでしょうか、何をするのにも元気が絶対必要であります。元気は人を勇気 づけ、又ある意味では、人を幸せにも出来るのではないでしょうか。次は「本気」です。何事をするにも 「本気」でしなければ良い結果は望めないでしょう。自分の活動や行動に引き込もうとする場合、本人自身 がその事に本気でぶつかる姿勢がなければ物事を成就させることなど到底望むべくもないでしょう。
三つ目の気は「根気」です。この「気」は非常に重要な「気」でしょう。根気の重要性について、例を上げ れば枚挙にいとまがない程色々とあります。今地球規模で話題となっている環境問題などは一番良い例でし ょう。特に二酸化炭素排出削減など家庭での削減を見ても粘り強く続けることが大切であり又アフリカや中 国などの砂漠に植物を植えて一面緑化するなどの活動を見ても、いかに根気が大切かが重要であります。
私達の障害者福祉活動については特にこの根気が必要であり、重要な事と思っております。よく「継続は力 なり」と言われますが、これもある意味では「根気」に繋がるのではないでしょうか。
「三気」について縷々に書いてきましたが、冒頭でも申し述べましたように私達の障害者福祉活動はこの 「三気」が絶対に必要であると同時に重要でもあります。
従ってこの「三気」を再認識し、今後の会活動のスタミナ源にしようではありませんか。最後に再度「元気」 「本気」「根気」で頑張りましょう。


エプロンの会に感謝

佐藤芳昭
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エプロンの会活動(洋服直し110番)が発足してから十五年近くになります。吉田、餅田両名様の絶大な ご協力により洋服の直しや、贈物の手造り品作成やらと自分達の事のようにボランティアとして活動して下 さっており、お母さん方も感謝、感謝、感謝しております。これからも、いつまでも元気でお体の続く限り ご協力をお願いします。


親と子の「はざま」

椎名幹子
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今からちょうど二年前、私の父が大腸ガンと診断され、ストマ(人工肛門)を付ける手術をしました。他に も悪い所が見つかりましたが、手をつけることが出来ませんでした。父と母の二人暮らしの為、訪問介護、 訪問医療、ヘルパー等のサービスを受け、姉と私で曜日を調整し、毎日誰かが両親と携われるようにしてき ました。訪問介護で入浴、ストマの手入れを、ヘルパーさんには洗濯と掃除をしてもらいました。母自身、 足腰が悪く通院しているので、介護サービスを受けることによって、母の介護が少し軽減されたと思います が、夜間は大変だったと思います。元気で風邪もひいたことがなかった父が、気弱になり、又、自分の思い 通りにならなければ、物にあたったり、母にあたったりして、母がかわいそうでした。が、今になって思え ば母に甘えていたのかもしれません。両親共に八十歳を過ぎており、これが「老老介護」なのかと思わされ ました。私が両親の所へ通えたのも、息子が太陽の家での生活介護、NPO法人太陽の家で身体介護(居宅 介護)重度訪問介護等のサービスを受けることができたからです。最初、息子に家のカギを持たせ、留守宅 へ職員が入ることへ不安がありましたが、息子を介護してもらわなければならないことから、とても助かっ ています。父の病気を機に、私自身、健康診断を定期的に受け、体に不調があったら、早めに病院にかかろ うと強く思いました。


親の心の支えNPO

早川幸子
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障害者自立支援法が施行され、内容も見直されながらここまできました。その中で、NPO法人日立太陽の 家の運営となったことで、利用者にとり色々な選択肢ができ、親子共にゆっくり、リフレッシュが出来、喜 んでいます。
今では、太陽バスに乗り通園したくさんの友達との関わりそして「こんな事まで出来るの?」と思うほど指 導してくれる生活介護。好きなドライブで色々な所へ連れて行ってくれる移動支援、そして病院へ行く時は 通院等介助。親が用事がある時、自宅で見守ってくれる居宅介護。我が子にとりこれらを利用する事により、 日中の介護の支援はすべてカバー出来ます。
それに加え新事務所が完成することで、日中一時支援、緊急一時保護が可能となります。緊急事態が発生し た時、電話一本するだけで昼夜一日に必要な生活の介護がすべてクリア出来る様になってくれると、在宅で 介護する親としてとても安心です。
あとは守る会で要望している「日立市内に重度の重複障害児(者)の入所施設」が出来たらなおさら良いの ですが……。
最後に、親として「こんな支援もしてほしい」と要望したりする事があるかもしれませんが、その時は出来 るかぎりよろしくお願いします。


△お知らせ▽      TOPへ

◎5月に行われた上棟式も滞りなく終了し、新事務所建設工事ももうすぐ完成間近となりました。沢山の仲間 が集える場所がまた一つ増えることとなり、ここでは皆さんの作品展示、発表の場所としても利用することが 可能です。

△日立市太陽の家支える会から会員募集のお知らせ▽

法人、個人の賛助会員を募集しています。頂いた会費は太陽の家の活動に様々な形で役立てられています。皆 様からの温かいご支援・ご協力、宜しくお願い致します。
○法人会員一口5,000円〜
○個人会員一口1,000円〜
詳しくは事務局までお問い合わせ下さい。
電話 0294(22)2632 まで

ご寄付ありがとうございました

○次の方から寄付を頂きました。(敬称略)3月〜5月
とく名、河野富雄、上出光子、赤津浩、善和会、有馬郷子、浅川ちよ、三輪武子、日立市太陽の家支える会、 後藤善弘、日立市更生女性会
○次の方から物品の寄贈がありました。(敬称略)3月〜5月
椎名則夫、佐藤栄子、藤枝利彰、横田商店、佐藤美沙
 


編集後記

太陽が眩しくて手をかざしてみると、元気いっぱい夏と一緒に楽しんでいるみんなの笑顔が浮かんできた。 今年の夏も風になって、水になって、いろんな所に飛びだそう。(K記)  TOPへ