太陽の子  (冬の号) bP30   2010年  1月     HOMEへ戻る     バックナンバー



目 次

1,日立市太陽の家開園四十周年を祝して / 中山達之助

2,支える会のことなど / 清宮烋子

3,新年はなぜめでたいのか / 佐藤芳昭

4,守る会旅行に参加して / 大森孝子

5,旅で気づいたこと / 浅川秀吾

6,守る会の旅行に参加して / 與澤千代子

7,南房総の旅 / 小林家族

8,お知らせ・ご寄付ありがとうございました

9,編集後記


日立市太陽の家開園四十周年を祝して

NPO法人日立太陽の家 理事長 中山 達之助
     TOPへ

新年おめでとうございます。昨年は日立市制70周年の記念の年でしたが、今年は、日立市太陽の家開園40周年の 記念すべき年となりました。思い起こせば、土地の整備、建物建設は日立市が行い、開園は1970年7月5日で、 大阪万博が開催された年でした。建物が完成し当時の萬田市長は、日立守る会の親達で自由に使用するようにと話が ありましたが、昼夜を分かたず障害児の我が子の介護に明け暮れている親達の運営は大変と私から申し出て、市で予 算を取って、数名の職員を新規採用し、運営委員会組織を作って、市の委託事業として開所することを提案し、認め られ現在に至っています。当時は一円玉募金運動を全市的に行い、NHKテレビなどでも全国放映され、市民の理解 を得ました。そんなことから日立セメント様から創業記念として200万円の大口寄付があり、その後、「太陽の家 支える会」を作って、在宅支援などを行う基金五千万円を目標に掲げました。それが平成18年には七千万円に増加 しました。
このような経過から、平成20年には従来の任意団体から「特定非営利活動法人(NPO)日立太陽の家」を設立し、 七千万円の基金で新しい事業所を建設し、居宅介護事業を開始しました。又ケアホームの建設も予定していて平成 23年度には完成見込みで、入居者を募る予定にしています。
それにしても40年間に亘り、お子様を介護されてこられた親御さんもご高齢になられてきて、この新しい施設が完 成すれば、今まで以上のサービスができるものと喜んでいます。
NPO法人日立太陽の家は、日立市の指定管理者として、更に福祉の向上を目指します。開園40周年に当り、障害 者、高齢者など、福祉の街が更に前進することを願って止みません。皆様のご支援を引き続きお願い申し上げます。


支える会のことなど

清宮 烋子
     TOPへ

樫村さんが日立市長に就任された時、中山理事長がご挨拶に行かれるのに、私もご一緒させていただきました。 「太陽の家が認可施設でないことを初めて知りました」と言われ、法に定められない、該当する法がないのですとお話 ししました。施設自体に公的な人格がなく、運営を委託された運営委員会もまた同様でした。それは平成20年3月3日 「NPO法人日立太陽の家」の設立が認証され、4月1日から法人としての活動を開始した日まで続きました。 同時に居宅介護事業をスタートさせ、この事業の拠点として昨年8月8日に入浴設備、談話室、事務室を含む自前の建屋 をオープンさせました。支える会の活動で生まれた積立金がなかったらこのスタートラインに立つのは非常に困難なこと でした。日立市の大きな支えは勿論のことですが、この募金のおかげで一気に前進出来たのは太陽の家を支えて下さる多 くの方々がいたからです。このことは関係者一同深く心に刻んでおかなければなりません。
二期工事は自立支援法を活用していよいよバス、トイレ、キッチン付きの自立生活の出来るケアホーム建設です。 現在、実現へ向けて猛発進中です。
今では一人前に扱われなくなった一円玉も、当時は募金の主役として粉ミルクの空きカンに色を塗っていろいろな場所に 置きました−個人の玄関先にまで−。一円に混ざって千円札や500円玉が沢山入っていました。40年の年月の中で大 きく変わったものが沢山ありますが、日立市民が等しく幸せになるように重ねられた努力のあとを忘れたくないものです。 保険会員は終わりましたが支える会は続いています。どうぞよろしくご協力下さい。



日立守る会だより 新年はなぜめでたいのか


日立重症心身障害児(者)を守る会 会長 佐藤 芳昭
     TOPへ

1855(安政二)年正月元旦。萩藩(山口県)の野山獄に変わった囚人がいた。キツネ目でやせ形。ひどく理屈っぽい。 なんでも、ペリーの黒船に小舟でこぎ寄せ、アメリカに密航を企てた危険人物だという。ところが、元旦から、この囚人 が「妹に手紙を出す」と、獄中せっせと筆を動かして手紙を書いたがその手紙がなかなか面白い。「新年おめでとう」と いうがなぜ新年はめでたいのか。その理由を次のように妹に説明している。めでたいの目は目玉のことではなく、木の芽、 草の芽のこと。木草の芽は冬至から一日一日、陽気が生ずるにしたがって"萌","も"え出る。この陽気は、物を育てる気で、 人の慈悲仁愛の心と同じ。天地にも人間にも好ましい気である。つまり、陽気が生じて草も木も芽がでたいと思うのが、 おめでたいということ。人間の場合は、新年で、きたない心を洗い流し、人間の本心である優しい気持ちに戻ること。 それが「新年おめでとう」の意味。囚人はそう書いていた。その言葉のごとく、囚人は出獄すると、春の陽気になったつ もりで、人を育てはじめた。囚人の名は吉田松陰(1830〜59)。彼の教えた松下村塾からは、高杉晋作、桂小五郎、 伊藤博文らが出た。本当に、近代日本の芽が出たと言ってよい。
この記事は二、三年前にある新聞のコラムのページに出ていたもの、茨城大准教授・磯田道史氏の書かれたもので、現在 は教授になられておられるかはさだかではありませんが、新年には良いのではないかと、ご本人の了解も得ずに載せてみ ました。ご容赦下さい。


守る会旅行に参加して

大森 孝子
     TOPへ

今年は、インフルエンザ流行を心配し乍らの旅行となりました。千葉方面は家族や、他の会で何度か行った事があり、色々な 風景が懐かしく思い出されました。旅行へ行く前、新聞折込の鴨川館のパンフレットに五つ星の宿と紹介されており、昨年の 那須との違いに期待が膨らみました。オーシャンビューで部屋も二間あり、洗面台も二つ、更に、鴨川シーワールドも目の前 にあり、食事も満足のいくもので、期待通りでした。今回私は一人での参加でしたが、普段あまり話す事がない人達と楽しい 一時を過ごす事が出来、有意義な旅行でした。外へ出る機会の少ない子供達にとっても楽しい旅行だったと思います。 守る会の旅行は、他の会員との交流を深める上でも良い機会であり、一人でも多くの方に参加してほしいと思いました。 先生方を初め、皆様方には大変お世話になりありがとうございました。


旅で気づいたこと

浅川 秀吾
     TOPへ

去年、今年と続いた太陽の家と守る会合同の一泊旅行。今年の雰囲気全体については、どなたかが書いて下さるでしょうから そちらにお譲りして、今回は、非常に感動させられた事を書いてみます。
まず、2日目の最初に訪れた『鴨川シーワールド』での体験です。
元々日立育ちである私は、海を子供の頃から見慣れているので、さほど期待していませんでした。ところが入場直後、目に飛 び込んだのは、水平線の雄大さを私達に感じさせる演出が施された施設の設備だったのです。
そして午後、これまた景色を見せるただの遊覧船と思いきや、非常に間近で天然モノの鯛やブリの泳ぐ姿を見られるという趣 向でした。
これらの経験で判ったのは、魅力的な物や大切な物は案外生活しているその傍に、あるのかもしれない、という事です。 とにかく皆さんに感謝!


守る会の旅行に参加して

與澤千代子
     TOPへ

去る9月26日、27日の両日房総方面への旅行があった。私はリフト付きバス、息子は太陽のつばさ号に分乗し、一路成田ゆめ 牧場へと向かった。広い広い牧場の中を、見学しつつ楽しみにしていた昼食の場へと車イスを走らせた。バーベキューである。 皆満足そうな顔でお肉をほおばっていた。天候にも恵まれ、とっても暖かく、旅行日和である。夜は大きなお風呂に入れていただ き、気持ち良さそうに眠りについた。
2日目は、鴨川シーワールドのイルカショーの見学である。皆興味津々である。又鯛の浦では、船に乗るという、経験もしました。 とっても楽しいふれあいの旅でした。最近では、だんだん子供も重症となり、親は年を重ね、家族で旅行する事は、とうてい出来 ません。太陽の家の先生方のきめ細やかな心遣いを受け、又守る会の皆様には、大変お世話になりました。又一つ、心に思い出を きざむ事が出来ました。ありがとうございました。


南房総の旅

小林家族
      TOPへ

親子で参加した南房総の旅では、太陽の家や居宅支援の皆さんにお手伝いを頂きながら楽しい思い出を作れました。
ゆめ牧場では、可愛い山羊さんに、切り藁のご馳走をあげたり、一緒に記念写真を撮りました。シーワールドではイルカの大ジャンプ やボールを手に抱えて運ぶ、素敵な芸に拍手を送りました。宴会ではお世話になっている先生方に、ビールを注いで感謝の心を伝えら れ嬉しかったです。


△お知らせ△

◎太陽の家に登園している利用者さんが成人を迎えます。
 宮本 正輝さん
 今井 かおりさん
おめでとうございます。大人になる第一歩、素晴らしい歳を重ねられるようお祈りしています。


ご寄付ありがとうございました
○次の方から寄付を頂きました。(敬称略)9月〜11月
多賀向上会 有馬郷子 善和会
  ○次の方から物品の寄贈がありました。(敬称略)9月〜11月
ライフケア・ひたち会長 佐藤英子 清宮烋子 椎名則夫 村田理恵 佐藤栄子 日立重症心身障害児(者)を守る会  大森郁子 有馬郷子 大森健二 退職公務員連盟



編集後記

今年、日立市太陽の家は開園40周年を迎えます。先人の教え、導き、深い愛の基にこれからもこの一員として手となり、 目となり、支えあうことで自身も向上していけるそんな一年を歩みたいと思っています。(K記)  TOPへ