太陽の子  (春の号) bP31   2010年  4月     HOMEへ戻る     バックナンバー



目 次

1,日立市太陽の家開園40周年を祝して / 中山達之助

2,日立市太陽の家 40周年記念事業について / 小又 克也

3,職員紹介 / 高橋仁子・井上美加・鎌田節子

4,「五つの文字」の威力 / 佐藤芳昭

5,「ぼくのお姉さん」 / 大久保 凱斗

6,NPOを利用して / 榎田 まさ子

7,すばらしい村松小との交流 / 田尻 陽子

8,お知らせ・ご寄付ありがとうございました

9,編集後記


日立市太陽の家開園40周年を祝して      TOPへ

NPO法人日立太陽の家 理事長 中山 達之助

日立市太陽の家は昭和45年(1970)7月5日開園し、今年満40周年の記念の年となりました。
開園の4年前に鹿島児童館で42名の日立重症心身障害児(者)を守る会の親達が初めて集い、萬田市長ほか 多数の来賓を迎え会場は満杯でした。初代会長は内科医の故渡辺済先生でした。萬田市長は主賓挨拶で「秋田 の長兄の孫が重い障害児で、この兄を思うとき、皆さんの心労が察せられます。これから市長として何をした らいいのか、教えてください」と励まされました。
その後、私の会社の二階を4年間守る会の事務所兼親達の集いの場に開放し、ここで親達から公的な施設をと の声が出て、市に要望し、建設反対運動もありましたが、最終的に現在の場所に完成しました。エレベーター が付き、正にバリヤー・フリーの最先端でした。開園式には180名が参加し、市会議員に初当選した故益子 明氏が太陽の家の初代会長として挨拶をしました。そして、守る会会長の故渡辺済医師が非常勤園長に就任し 8月から事務員として、小川春枝さん(現日立市副市長の母親)を採用し、満3ヶ年頑張ってくれました。 そして益子市議が昭和51年10月市議監査役に就任したことから、私に運営委員会会長の役が回ってきて現 在に至っています。「太陽の家」の名称は、子供達を我が家で隠すように育てるのでなく、社会に連れ出し、 太陽の光に当てようという理念から決定しました。以来親と職員、ボランティアの方々の努力とご支援によっ て現在を迎え、平成20年にはNPO法人日立太陽の家を設立し、新たな施設「鳩が丘センター」を建設、 運営を開始しました。ここに開園40周年を祝いつつ、皆様の変わらぬご支援をお願いして挨拶といたします。


日立市太陽の家 40周年記念事業について      TOPへ

日立太陽の家 園長 小又 克也

この4月、お陰様でNPO法人として二回目の春を迎えることができました。
初年度の昨年は、法人事務所及び居宅介護事業所の建設や、従来よりニーズが大きかった介護リフト使用の 入浴サービスのスタートなど、あわただしい中にも職員として心から充実感を味わうことができた一年でした。 日頃から運営を支えてくださった皆様にあらためて心より感謝申し上げます。
今年度は日立市太陽の家の設立40周年の記念すべき年にあたります。重症心身障害児(者)の通園施設とし てのこの40年のあゆみは、数え切れないくらいたくさんの方々の熱い思いの歴史でもあります。現在を引き 継ぐ私たち職員は、未来にバトンを引き継ぐときに更に魅力ある施設とするために、今何をすべきなのかいつ もいつも問われていると思います。
さて今年度の事業ですが、従来のNPO法人の事業に加えて実施する40周年記念事業についてご紹介します。
1,記念式典の開催
開園記念日の7月5日にあわせ記念式典を開催します。日立市太陽の家を利用する方々を中心に関係者一同で 喜びと感謝のひとときを過ごす予定です。
2,記念誌の発行
広報紙として年4回発行している「太陽の子」を発行順にまとめたものを中心に編集したいと考えています。 もちろんこの記念すべき時に関わりがある皆さんの声も寄せていただきたいと思っています。
3,ディズニーリゾート一泊旅行の実施
太陽の家の記念の時に度々訪れているディズニーリゾートですが、今回も多くの希望の声に応えて実施するこ とにしました。今回の目玉の一つは宿泊予定の「ホテルミラコスタ」です。ディズニーシーの中にあるので、 水上ショーや花火なども夜遅くまで楽しめます。又、体調に合わせてすぐホテルに戻ることもできて安心です。 実施日は、9月9日(木)〜10日(金)で決定しています。
4,北欧福祉研修視察
北欧福祉視察については、私自身18年前に全国重症心身障害児(者)を守る会主催の研修に参加させていた だく機会に恵まれ、その時初めてノーマライゼーションと出会い、またインテグレーションの重要性にも触れ ました。以来、私自身にとっては、その時に学んだことが障害者福祉の基礎となっています。
今回再び北欧の地でその原点に触れることができるよう、又、太陽の家の職員が自身の目で見て触れて感じる ことができる機会を作りたいとの願いから企画しました。この研修は必ずや今後の太陽の家のあゆみに大きな 影響を与え、利用者の皆さんの幸せに繋がるものと信じています。
又、今回の企画には行政関係者や市内障害者福祉施設の職員などにも参加のお誘いをしたいと考えています。 参加費用が高額になりハードルは高いかもしれませんが、日立市の障害者福祉に大きな貢献があるはずです。 日立市で生活する障害者の幸せを願って一人でも多くの方に参加して欲しいと願っています。



NPO法人 日立太陽の家 職員紹介
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『学び』 橋 仁子

昨年8月より居宅介護事業所で働いております。太陽の家の理念がありますが、その言葉を実感しております。 今はまだ不慣れで、職員の方々にアドバイスを受け、利用者の方々の笑顔で私自身元気を貰い、仕事の中で色々 な事を学ばせて頂いております。これからも、利用者の方、家族の方が安心して利用できるよう日々努力してい きたいと思っております。

『私の思い』 井上 美加

私がこの太陽の家を訪れたのは昨年の事です。ボランティアとして利用者さんと楽しく過ごしていました。 でも居宅介護事業所が開所するとのお話で私にもお声がかかり、居宅の仲間入りをさせてもらいました。 私の持つ体力と知識が利用者様と御家族の役に立てればと考え毎日がんばってみなさんと接していければと願っています。 これからも、よろしくお願いします。

『新たな出発』 鎌田 節子

私は太陽の家でボランティア活動をしながら数年が立ち、昨年の12月より居宅介護事業所で働かせていただいています。 おもに入浴を中心に関わっています。 今までボランティアで学んだ事を活かし居宅でスムーズに仕事できることに自分自身安心しております。 入浴では一人ひとりのスタイルに合わせて準備をして気持ち良く入っていただく事を大切にして行きたいです。 これからどんな出逢い、発見があるかワクワクした気分で楽しみです。


「五つの文字」の威力     TOPへ

会長 佐藤 芳昭

私は車で移動する機会が多く、カーラジオを聞きながらの運転をしています(安全には十分注意してます)。
先日のNHKラジオビタミンで村上さんが、次のような事を話されました。
「ある退職された校長先生が退職後のライフワークとして非行少年というか、普通学校の環境になじめない 不登校の子供達を預かって教育していらっしゃる方のところに、ある日、預かって欲しいという依頼があっ たそうです。その時その方は一週間だけ預かりましょうと預かったとの事です。そして一週間が過ぎ、その 子供と別れる日が来ました。その時先生が、その子供に、君に一つだけ教えておきたい事があると言うと、 その子供はあまり興味のない表情をしたので先生は、聞きたくなければ教えないと言うと子供は聞きたいか ら教えて欲しいと言ったそうです。そこで先生が本当に簡単な事だと言って、「ありがとう」という言葉を 教えたということです。その子供はもっと難しい話と思っていたらしくそれを聞くなりナーンダという顔を して帰って行ったそうです。その後その子供はもとの学校へ通い始め、ある時担任の先生に何かの折に 「先生ありがとう」と言ったとか。先生はその五つの文字である「ありがとう」という言葉を聞き、感動し 職員会議にその事を話したそうです。それが他の先生方の心を動かし、各先生の力を借りて3年間の不足単 位を3ヶ月で修得し退学寸前の生徒を卒業させたそうです。村上さんは暗い話が多い中で本当に明るい、ほ っとさせられる話です」と締めくくりました。その後この少年の動静はわかりませんがきっと素敵に生きて いると思うのです。この話を聞いた時私は「ありがとう」という言葉の威力に改めて再認識しましたし、 常に感謝の心を忘れず、そして素直に表現することがいかに大事かを知らされました。その子供が相当 「"悪","ワル"」だった関係もあったと思いますが、皆様はどう感じますか。


「ぼくのお姉さん」     TOPへ

五年 大久保 凱斗

さおりちゃんは、ぼくの大切なお姉さんです。このごろ二人でるす番をする事がよくあります。そんな時 さおりちゃんは、時々さみしそうな声を出します。そういう時ぼくは「いるよ。」とやさしく声をかけて あげます。でも、どうしてもだめな時があります。その時は、さおりちゃんが大好きなクシャミをしてあ げたり、志村けんのビデオをかけてあげたりしてるす番をしています。
ぼくは、まださおりちゃんが今何をしてほしいのかよくわかりません。でも、お母さんはいつもさおりち ゃんが喜ぶ事をしてあげています。どうしてお母さんは、さおりちゃんが何をしてほしいのかわかるのだ ろうと不思議です。だから。お母さんに聞いた事があります。するとお母さんは自分が今さおりちゃんだ ったらと、いつも考えているそうです。そして、さおりちゃんはお話はできないけど、声や目や体全体で お話をしているんだよといいます。そのサインを見のがさないようにする事が大切なんだよ。と教えてく れました。お母さんはかん単にいうけど、今のぼくには、まだむずかしくてよくわかりません。でも今ぼ くにもわかる事が少しあります。さおりちゃんは、ぼくと同じようにきっと何でもしたいし、いっしょに どこへでも行きたいんだという事です。ぼくはこれから、もっともっとさおりちゃんが喜ぶような事をし てあげられるように、さおりちゃんのサインを見のがさないようにしたいと思います。


NPOを利用して     TOPへ

榎田 まさ子

早春の雑木林も春を迎えると木の肌は、おのずから春の光を差しこむ季節となりました。障害児者支援施策の 見直しを国、県、市でも中心に力を入れてくれ幸せとは何かを皆で考えたいものですね。
このほど、NPO法人日立太陽の家居宅介護事業も早2年が経ちますが、居宅介護通信で利用者が増えた事、 親としてうれしく思います。その中の一人として、一日中テレビを見て過ごしていた息子もNPOから声をか けられると、前の日からワクワクさせ、当日は、おはようと職員方が家の中に入ってくる声を聞き、緊張が高 ぶり、でも顔を見るとホットするようでニコニコ顔で出掛けて行きます。親としても安心して息子をあずける 事ができるのも、接してくださる方々のやさしさ、思いやり、子供の気持ちを良く知り手厚い介護をしていた だきありがたく感謝しています。今後も介護サービスを利用しながら生活の幅を広げて行きたいと思います。
最後に守る会で、要望している日立市に重度の重複障害児者の「入所施設」をお願いしたいと思います。


すばらしい村松小との交流      TOPへ

田尻 陽子

絆と村松小とはスポーツ大会、村松小祭りなどで交流をはかります。今年のスポーツ大会は、絆から約15名が 参加しました。村松小に行って4年生と体育館でスポーツ大会、各グループに別れてなわとび、ボーリングなど 楽しい時間を過ごしました。村松小の子供達と一緒になって運動をします。絆の友達も元気をもらいました。 絆の仲間は、毎日一生懸命練習した、合奏3曲を全員参加で演奏しました。村松小祭りにも招待されます。 お祭りの時は、小学生全員参加です。保護者の方も参加されて、子供達と一緒に楽しみます。午前中は1年生 から6年生まで参加し合奏・歌・たいこの演奏などで、みんな楽しく過ごします。午後からは、グループにな って、子供達が教室を案内してくれます。地域の人、保護者の方も小学生も、一緒になってお祭りを盛り上げ、 保護者から絆の仲間に、おり紙、紙飛行機、竹トンボなどの作り方を教えていただきました。 地域の方も、いろいろ協力してくれます。村松小と絆の交流は、すばらしいです。これからも、この交流が続き 更に発展していくことを望んでいます。


△お知らせ△

平成22年2月19日、日本財団よりリフト付き送迎車を寄贈していただきました。利用者の皆さんを乗せて、 送迎や園外活動にと、今まで以上に活動の場が広がることと思います。

◎新しい仲間の紹介
鈴木 一江さん 一月から登園。楽しい思い出を沢山作りましょう。

ご寄付ありがとうございました
○次の方から寄付を頂きました。(敬称略)12〜2月
かくれんぼ 浅川ちよ 善和会 小又千賀子 日立厚生医院嶋崎和夫 仁和会 中山達之助 清宮烋子坂本和歌子 上出光子
  ○次の方から物品の寄贈がありました。(敬称略)12〜2月
日本財団 椎名則夫 善和会中田美知子 村田理恵 安斉純子 とく名 興野奈津美 鈴木長吉 かくれんぼ  小俣志津 横田商店 前田あけみ 大久保紗織 有馬郷子 今井かおり 古宮ヤイ子



編集後記

編集後記
優しい風が鼻をくすぐり柔らかな日差しが閉じたまぶたの上にも温もりを注いでる……「もういいよ、目を開けて」 ピンクの花びらがささやいた。また巡り来るこの季節に始まりの時を感じて希望に胸膨らませるとほら新しい出会い はすぐそこに。(K記)  TOPへ