太陽の子  (開園40周年記念号) bP32   2010年  7月     HOMEへ戻る     バックナンバー



目 次

1,40周年は新たなスタートの年 / 小又克也

2,太陽の湯 / 飯田浩子

3,新たな気持ち / 藤田恭子

4,介護福祉士登録をして / 中村恵美

5,平成22年度守る会活動はじまる / 佐藤芳昭

6,訓練を再開して / 大久保澄江

7,新制度に思うこと / 早川幸子

8,思い出がいっぱい / 大森郁子

9,お知らせ・ご寄付ありがとうございました

10,編集後記


40周年は新たなスタートの年      TOPへ

日立市太陽の家 園長 小又克也

今年、お陰様で日立市太陽の家は沢山の方々に守られて開園40周年の喜びと感謝の時を迎えることができました。 この大きな区切りの機会に、太陽の家が歩むべきこれからについて少しお話しさせていただきます。 現在NPO法人日立太陽の家は、在宅で生活する重症心身障害児(者)とその家庭に対して、自らが選択した在宅 生活がより豊かで安全なものになり、そして又、それが可能な限り継続できるようにとの願いから、総合的なサー ビス提供、いわゆる次の『自立支援三事業』を提供しています。
1、生きがいを支援する生活介護事業
2、居宅での生活を支援する居宅介護事業
3、緊急時を支援する緊急一時保護事業
それに加え、今後は更なる自立支援に向けて次の二事業、
4、障害者個々人のニーズを実現に導くための相談支援事業
5、快適な居住の場(ケアホーム)を提供する共同生活介護事業
の実施を計画しています。NPO法人としての次のステップは、この『自立支援五事業』の総合的なサービス提供と考えています。
一方、現在重点課題として取り組んでいるものに『入浴支援』と『リハビリテーション』があります。リハビリに ついては従来、18歳以上の障害者には効果が少ないとして医療機関で関わる機会が少なかったのですが、30代、40代を過ぎ てからのリハビリ受入に協力的な病院のおかげで、機能維持を目的としたリハビリも行われるようになってきました。 リハビリの充実は、より専門的で快適な座位保持や車椅子などの製作に繋がり、重症心身障害児(者)の生活環境は益々改善され てきています。このためにも福祉施設と医療機関、ドクター、理学・作業療法士等との密接な繋がりが重要になってきています。
太陽の家にとっては新たなスタートとなる記念すべき年、今後の展望と現時点での課題、この両視点を大切にしてこれからも一歩 ずつ歩み続けたいと考えております。太陽の家を支援して下さる皆様には今後とも変わらぬご支援ご協力をお願いいたします。


太陽の湯      TOPへ

日立市太陽の家居宅介護事務所 飯田浩子

昨年8月からはじまった太陽の家居宅介護事業所の日中一時支援、この中に家族の介護負担軽減のための入浴支援があります。 入浴と言っても、自宅で入るお風呂とは少し違います。一つに、広くて明るい雰囲気のある浴室です。歌をくちずさんだり、 一から十まで数える声、職員のどこか聞き覚えのある歌声が、浴槽に入っている利用者さんの耳に響いて返ってくる、そんな 広々としたお風呂です。二つ目に、人の手プラス介護負担軽減のための入浴用リフトの使用です。リフトの種類は二つです。 入浴される方が一番リラックスできるよう、使うリフトは人によって違います。自宅の入浴では目にすることのない器具を使 っているため、緊張や不安もあると思います。そんなとき、大切なのは人の手です。安心できるよう体に触れる、体を支える のは、自宅での入浴のときに感じる温かみのある人の手です。自宅にはない入浴用リフトと、赤くふやけた職員の手があるお 風呂です。三つ目に、入浴後、移動して自宅に帰るということです。自宅での入浴とは違い、体を温めた後に外に出なくては なりません。入浴後、ぐっすり眠るのは難しいかもしれません。しかし、そのようなリスクがあることで、車内と室内の温度 を均等にする、入浴後に体を休める時間を設定するなど、様々なことを考えます。入浴される方が、気持ち良く帰っていける よう考えられたお風呂です。
現在は、一日に2名から3名の方が入浴支援を利用されています。定期的に入浴ができている方や不定期の方、これから体験 したいと考えている方もいると思います。どのような入浴がその方にとって一番リラックスできるのか、気持ちよく帰ること ができるのか、皆様の声を集め、一緒に考えていきたいと思っています。
自然と緊張がほぐれ気持ちのよいため息が出る、入浴後は笑顔になる、といった効能のある太陽の湯を沸かして、お待ちして います。

皆様の声
○車内で聞く「さっぱりしたね」の声
○自慢げに話す「タイヨウオフロ」の声
○足を動かし“嬉しい”を表現してくれる声
○入浴後のリラックスした表情
○「いいお風呂だ」と毎回言ってくれる声
○浴槽に入ると「フー」っとため息、体の力がぬけていく声
○入浴後、聞こえてくる寝息
○足をバタバタと動かし、ご機嫌のサイン
○入浴前、せわしく動く職員の姿を見て笑う声
○たくさんの笑顔



新たな気持ち
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藤田恭子

太陽の家に勤めて早3年。毎日、とても楽しく仕事をしているなと実感しています。今回無事、介護福祉士の資格を取得 することができました。勉強をしていて強く感じたことは、福祉の歴史の深さでした。貧困で苦しむ人々や、戦争で一人 になってしまった人、病気で働けなくなった人、様々な弱い立場の人を救うために多くの救済策がとられ多くの法律がで きてきたことを学びました。私は今、普通に働き普通に生活することができています。それは多くの人々の苦しみや辛さ、 又そんな人々を助けよう、共に生きていこうという多くの人々の思いでつくられてきた社会があるからこそなのではと思 いました。介護福祉士になり、私もその歴史の一員になれたのかと嬉しく思います。太陽の家の理念の中にある「一人の 人間として生命は尊重されなくてはならない」これからもこの理念と、多くの人々の歴史と一緒に新たな気持ちで頑張っ ていきたいと思います。


介護福祉士登録をして     TOPへ

中村恵美

登録証を手にして感じた事は、喜びよりも疑問でした。昨日と今日では何も変わらないのに、今日からはプロなの?と。
そうか、これは介護福祉士の課程を修了したにすぎないのか。これから、この知識を活かして経験を積み重ねて、 プロになるんだ。
利用者の方、ご家族の方のニーズを素早く理解し、満足してもらえるケアが出来る様になるには、これからも努力が 必要なんだなあ、先はまだ長いな、と気付きました。
未熟な私ですが、自分の得意な事を探し出し、伸ばして皆様のニーズに応えられる様に努力しますので、長い目での おつきあいをお願いします。ご指導やお叱りのお言葉お待ちしています。
受験の間頑張ってこられたのも、一重に太陽の家に関わる皆様のご支援のお陰です。ありがとうございました。


平成二十二年度守る会活動始まる     TOPへ

日立重症心身障害児(者)を守る会 会長 佐藤芳昭

去る4月18日日立市太陽の家において平成22年度の日立重症児(者)を守る会総会を開催しました。お陰様で 平成21年度の事業、決算及び平成22年度の事業計画、収支予算が承認されました。新しい年度も会員の皆様方 のご協力をお願いする次第です。
ここで新年度の事業計画の内容をお知らせし、新しい事業については少し詳しくお話しして、新年度の事業につい て会員の皆様や関係機関の方々のご協力とご支援をお願いしたいと思うのです。
事業内容
(1)茨城県重症心身障害児(者)総会のこと(5月15日(土))
(2)重症心身障害児(者)を守る会全国大会参加のこと
(3)夏まつり(助川学区と共催)
(4)日立市ふれあい運動会(10月17日(日))
(5)関東甲信越ブロック大会出席のこと
(6)太陽の家奉仕作業と懇談会事業のこと
(7)クリスマス会
(8)三者大会への積極的参加
(9)守る会会報の発行(太陽の子に含め)
(10)県市などの開催行事への参加のこと
(11)日立太陽の家四十周年行事の共催と参画
(12)守る会パンフレットの充実のこと
以上が新年度の事業計画内容であります。その中から前述しました通り今回新たに計画した事業について少し 詳しくお知らせします。一つ目は40周年事業ですが、太陽の家と一緒になって行う事業で、4つの項目に分けら れております、一つ目の項目は、記念誌の発行です。これは清宮副理事長を中心に進められております。 二つ目の項目は記念式典で7月5日ホテル日航で行われることになっております。三つ目の項目は北欧の福祉視察 の事業で、23年4月上旬〜中旬に実施予定で進められているものですが、費用の点もあり、気軽に参加出来るも のではありませんが、異文化を肌で感じて来ることも必要と思ってもおります。四つ目の項目はディズニーリゾート 1泊2日の「ふれあい体験研修」ですが、出来る限り参加をして欲しいのです。 新しい事業の二つ目は「守る会パンフレットの充実」です。昨年民生委員との意見交換会を各地区単位で行った際、 障害者に対する対応の仕方がわからないとの意見が出ましたので、重症児(者)を対象とした対応の栞を作ることです。 実際に出会った事柄を思い出して意見を出して下さい。 以上縷々申し述べましたが、今年度もよろしくお願いいたします。


訓練を再開して……     TOPへ

大久保澄江

昨年より、主治医の薦めもあり、週一回訓練をはじめました。
18歳までは、母子療育ホームで週二回訓練を受けていましたが、18歳以降全く訓練をやめていました。 その間娘の体は、だんだん関節も固まり、足の伸びも悪くなるばかりでした。娘の年齢を考えると、今さら……と 思いながら半信半疑で通い始めたのが本心でした。
ところが、娘の体に少しずつではありますが、変化が出はじめたのです。オムツ交換時や着替え時に感じる程、 股の開き、脇の伸び、そして足の伸びなどがよくなってきました。訓練は、娘のペースに合わせて、30分から1時間程 ですが、担当の先生の声かけに娘も笑ったり、時折緊張したり訓練をしています。今後も日常生活で、娘が快適に過ごせ る為にも、娘の体調に合わせながら、訓練に通って行きたいと思っています。


新制度に思うこと      TOPへ

早川幸子

今回、制度の谷間のない「障がい者制度改革推進会議」がすでに始まり議論がされています。そして障害者特性に配慮した、 児者一貫制度が引き続き維持されるよう、守る会として要望を実施して行く事になりました。市では現在18歳を境に 発達支援の中の理学療法士による機能訓練が出来なくなり、近くに施設がありながら止めざるを得ません。 年齢が高くなっても、発達する可能性をもっており、又、現状維持の為にも受けられる様な体制があったらと、 つくづく思いました。
又、未だに「施設入所は人権侵害だとし、地域生活を推進すべきである」と思っている人がいるとの事です。 ほとんどの親は、いろいろな支援を受けながら、自宅で面倒をみる事を望んでおり、最後の老いや家庭の事情でみられ なくなった時初めて「入所」を考えるものです。


思い出がいっぱい      TOPへ

大森郁子

毎週水曜日のつきにじエンジョイクラブの活動のほとんどは、外に出かける楽しさがあった。 買い物や美術館・植物園・動物園・水族館、苺や梨狩り、バーベキューやボウリング、カラオケなど。 園内での書き初めや調理実習はできると思っていなかった為に、意外な発見にもなった。いつの頃からか 〈晴れ女〉だからお天気担当と言われるようになっていた。怪しげな天気の時「お天気よろしく」と。 目的地で暑いと「もう少し涼しくして」と難しい要求をされるのが当たり前のようになった。
今年3月で、つきにじは活動を終了になり、出番がなく、楽しさも張り合いもなくなってしまった。
太陽の家の存在の有り難さ、先生方のご配慮に厚く感謝申しあげます。


お願い
平成22年度から日立重症心身障害児(者)を守る会は、会の活動資金の一助とすべく、アルミ缶の回収を 行うことにしました。各会員の家庭や知人などでアルミ缶(勿論空き缶です)がありましたら、守る会小林 へご一報下さい。対応を考えます。
電話番号 53−5203です。


△お知らせ△      TOPへ

日立市太陽の家40周年を記念して記念誌が発行されました。40年の歩みの中で今携わる方々にそれぞれの 思いを綴っていただきました。
また、出版に関しては日立高速印刷の方々に御尽力いただきました。原稿等ご協力いただきました皆様にも 感謝申し上げます。ありがとうございました。

ご寄付ありがとうございました
○次の方から寄付を頂きました。(敬称略)3〜5月
村田理恵 善和会 浅川秀吾 清宮烋子 三輪武子 和地智子 有馬郷子 鈴木一江 かみね保険事務所代表高島章行 浅川ちよ 中山達之助
○次の方から物品の寄贈がありました。(敬称略)3〜5月
椎名則夫 鈴木一江 小俣志津 鈴木福江 興野奈津美



編集後記

編集後記
さぁ、一緒に行こう!勇気の風を味方に付けたらあの白い入道雲に乗って、青い海に青い空、緑の山も駆け登って、 太陽じるしのとびきりの思い出をみんなで作ろう。(K記)  TOPへ