太陽の子  夏の号 bP36   2011年7月     HOMEへ戻る     バックナンバー



目 次

1,「理念」 / 清宮烋子

2,国家試験に合格しました / 阿部結花・星野久美子

3,新しい職員を紹介します / 根本忠行・鈴木真弓

4,日立守る会だより / 佐藤芳昭・村田啓子・早川幸子

5,お知らせ/ご寄付ありがとうございました

6,編集後記



「理念」      TOPへ

特定非営利活動法人日立太陽の家
理事長 清宮烋子


ここは書物にないものを学ぶところである。どんなに障害が重くとも、一人の人間としてその生命は尊重されなければならない。 障害のある人たちを囲んで、幸せな社会の建設を目指す日立市民の「心の象徴」として日立市太陽の家は生まれた。 この家はすべての障害児(者)を守り、その行為を通して市民一人一人が生命の尊さを考える場としたい。
これは「日立市太陽の家」の設立理念です。
設立に着手した昭和44年の4月5日号市報に、建設に伴うメッセージとして当時の萬田市長が語られた言葉を中心に、 発足当時の運営委員全員で「理念」としてまとめられました。
法外の日立市独自の施設として出発した太陽の家を委託運営する運営委員会も、40年を経て「NPO法人日立太陽の家」になりました。 居宅介護事業を発足させ、至近の場に事業所の建家も出来、本年はケアホームの実現に邁進中です。 日立市は勿論のこと、支える会を通していただいた市民の皆様のご理解、ご協力のお陰です。
皆様に助けていただきながら、理事長として誠心誠意、職責を果たしたいと願っております。


国家試験に合格しました      TOPへ

おばさんのチャレンジ
阿部 結花


3年目に入った私に、介護福祉士の受験が出来ると言われ、勧められるうちに申し込みをしていました。 この歳になって勉強するのは無理と思っていた私でしたが、みなさんからのアドバイスもあり、実技の勉強から始まりました。 今までと違う介護に戸惑いながらも、とても勉強になりました。その後にもっとも苦手とする筆記試験です。 1回目の受験は兼業主婦だからと甘え、教科書を開くと眠くなり、やはり結果は不合格でした。 2回目の受験で焦る私に、受験生の娘が「勉強しないと受からないよ。私も頑張るからママも頑張って」と合格エンピツを分けてくれました。 その一言で何かが変わりはじめ、周りのみなさんの温かい応援もあり、合格することができました。 この経験を生かし、利用者さんとともに、より良い時間を過ごせるよう、笑顔を忘れずにやっていきたいと思っています。 おばさんのチャレンジはまだ続きます。

介護福祉士になって
星野 久美子


やったー茶封筒だったよ!と喜ぶ息子。事前にハガキだったら落ちたと聞いていたのでドキドキしながら玄関を開けたのです。 何で息子が喜ぶのか?そのはず、右マヒ左マヒに、浴衣を着てベッドに横にさせられ、着たり脱いだり、しゃべっちゃダメと言われ、 母に付き合わされ耐えた日々があったからです。 私もこんな日が来るとは思っていませんでした。試験?昨日の食べた夕飯も忘れるのにとても覚えられない、と匙を投げていたのです。
一方で利用者の方々やご両親をいつも尊敬していました。どうしてこんなにステキな笑顔がいつもあふれるのだろう。 難しい法律を前に、希望が通らない現状に肩を落とすことなく、今もこれからも、子どもの為に学びの姿勢を崩すことなく、 国や行政の行方にアンテナを高く持ち、情報を共有する姿に刺激を受けました。資格を持ったことで、皆さんの役に立つことが増えたらと思います。


新しい職員を紹介します      TOPへ

新たなスタートを迎えて
根本 忠行


今年度の4月から職員として働いています根本忠行です。太陽の家で働き始めて二ヶ月が経ちました。 私の太陽の家との出会いは緊張しながらかけた一本の電話からでした。 初めて見学した時の第一印象は笑顔が絶えない施設でした。その時私はここが自分が理想としている所だと感じました。 太陽の家での生活はとても明るくやりがいのある場所だと思っています。 利用者を第一に考え行動するこの施設を誇りに思い、そこで働かせていただいていることに感謝の気持ちで一杯です。
新しい職員として自分のできることを全力でやりたいと思います。 まだまだ毎日が新たな発見で、勉強することがたくさんあり、一日を大切にして過ごしています。 利用者に助けられ、利用者と共に成長できる環境で仕事ができ、充実している毎日です。 これから先も利用者から学ぶことがたくさんあると思います。そこで自分に足りない物を明確にし、常に勉強していきたいです。 利用者と一緒に笑顔で過ごせている日々を幸せに感じています。 どんなことがあっても笑顔だけは忘れない職員として成長できればと思っています。 まだまだ人間として未熟ですが、常に利用者の立場になって物事を考え、行動していきたいと思います。 こんな私ですが、毎日を全力でぶつかっていきますので、どうか温かく見守ってください。そして、これからもどうかよろしくお願いします。

居宅介護事業所で働いて
看護師 鈴木 真弓


居宅介護事業所で働かせていただき二ヶ月が過ぎました。 生活介護とはまた一味違い、個人個人が自分の時間をどうやって楽しく過ごそうかと利用され、また職員の方々も日々、 今日はどうしようかとその人の為に色々と試行錯誤されている姿に感銘を受けます。
私自身はまだまだ不慣れで、利用者の方々に励まされ、職員の方々にもアドバイスを受け勉強中ですが、 利用者の方々との出会いを楽しんでいきたいと思っていますので、よろしくお願い致します。



日立守る会だより     TOPへ

平成23年度守る会活動の開始にあたって
会長 佐藤 芳昭


去る4月29日に当守る会総会が終わり、23年度の各種事業計画を実施していくことになりました。 会員の皆様方のご協力が必要です。これから又一年お互い力を一つにして、活動を展開していこうではありませんか。
今年度の活動の中に「太陽の家奉仕作業と保護者懇談会」の行事が計画してあります。 今年は太陽の家の居宅事業所の側に、第二期計画としてのケアホームの建設を実現させるため、行政に対するお願いや、 その他の関係機関との話合いやらを進めておりますが、何とか実現の見通しがつけばと願っております。 これが完成後に守る会として、どのような対応をしていけば良いかについて保護者懇談会を通して皆様方と話合って おくことが大事なのだろうと思っております。 親達は年々年を重ね、逆に子供達は成長する中でこのケアホームを有効活用することを考えなければなりません。
先日NHKの番組「クローズアップ現代」だったか「特報首都圏」だったかで「老障介護」というテーマで、 79才の母親が44才の息子の介護をしなければならない実態を画像を通して社会に訴えていた番組を見ましたが、 我が事のような感じがして、身につまされる思いがしました。 将来のことを常に考えてはいるものの、この番組を見て、改めて将来を考えてみる必要性を強く感じた次第です。
ケアホームの完成後(まだ行政からの認可はありませんが)会員の皆様が常に感じておられるであろう親無き後の 心配事が払拭されることはないですが、その利用の仕方で、ある程度は精神的な負担が多少やわらぐよう運営方式を検討する必要があると思うのです。 私達の障害のある子供は、生活環境になかなか順応することが難しい面があります。 急に環境が変わることで、精神的、肉体的な変化を生じ、強いては自傷行為(自分で自分の体に傷をつける)や、 躁うつ病的状態になることを思う時、生活環境に抵抗なく移行出来るよう親としてもケアホーム利用をしながら考えていくようにしたいものです。 子供は色々と自分なりに考えていると思います。 常に子供と対話し、どのような人生の送り方がこの子供に合うのかを探しながら、子供と一緒に歩んでいくことだと強く感じております。 懇談会には是非参加され、大いに語り合おうではありませんか。

災害時の子供は……
村田 啓子


去る3月11日、今迄経験した事のない大きな震災に遭い恐怖で一杯でした。 子供は偶々ショートステイに行った日で家には居りませんでした。 電話が繋がった時、三度の食事は取れるという事でしたので、ショートステイの延長をお願いしました。 施設の職員の方々も大変な状況の中、人員をやりくりしながら奮闘して下さり、有難いと思うと共に感謝の気持で一杯でした。 もし子供が居たら、他の人は体育館へ避難したり、車の中で過ごしたりで、誰も居ないアパートの真暗闇の中、 親子二人余震の恐怖と不安に怯え、更に食事の心配もしなければなりませんでした。 私自身子供が施設へ行っている間、身内の所へ身を寄せていました。 障害者である子供を避難所へ連れて行くには食事は勿論ですが、排泄の問題が大きく、無理だと思いました。 事実、茨城のある所で障害者を連れて行き迷惑がられたという事です。それも人生経験豊かな人にです。 幸い周囲の人達の取り成しで納得されたという事ですが、子供は夜になり通常とは異なった環境に興奮し、 結局車の中で過ごされたそうです。この様な災害時に障害者は何処へ避難したらよいのでしょうか。 障害者が何の気兼ねもなく、非難出来る場所があればと思いました。 今回の様な災害は二度と起きない事を祈りつつも、起きた時、私達親は子供をどう守っていけばよいのか、 又備えなければならないのかを考えさせられました。

東日本大震災
早川 幸子


3月11日、2時46分に日本最大級の地震があり、私達の住む日立市では、震度6強という、今までにない大きな揺れでした。 この時、前日より子供が熱を出して寝ている時で、ふとんをかぶせたりする事ぐらいしか出来ず、ただおろおろし、 地震がおさまるのを待つばかりでした。 それから、電気、水道、ガスのすべてのライフラインが止まってしまい、水が必要な時などは、 少しぬらして顔などをふいてやるぐらいしか出来ず、とても困ってしまいました。
又、他県の障害者など弱者の人達の中には、避難所へ行く事により、環境の変化で体調を崩し、 地震後、睡眠不足や水分不足でてんかんの発作がひどくなり亡くなった人がいたと新聞で知り、自分の子供にも当てはまると思い、考えさせられました。 この体験を通して、この様な子供を持つ親として、日頃準備をしなければならない物の確認、いざという時の移動の方法など、 個々による考えを見直さなければならないとつくづく思いました。 又避難所は、出来る事ならば医療施設の一画、又は近くにあったらと思いますが、今回の件でそれも難しい事がわかりました。 そして今後一日でも早い復興がなされる事を願いたいと思います。

お知らせ/ご寄付ありがとうございました      TOPへ

■お知らせ

○平成23年度日立太陽の家利用者数
 総数40名 男性26名 女性14名

        お知らせ
○財団法人JKA・公益事業振興補助事業の助成金によりケアホーム建設が始まります。 平成23年度内完成を目指してNPO法人日立太陽の家事務所の隣に建設、工事を開始します。 一人でも多くの方がより良い生活を送るためにケアホームは建設されます。

ご寄付ありがとうございました
○次の方から寄付を頂きました。(敬称略)3月〜5月
中田美知子 鈴木貫一 上出光子 ソフィアアカデミー 善和会 井口和美 鈴木一江 とく名 佐藤瑞昭 有馬こう 赤津浩 浅川秀吾

○次の方から物品の寄贈がありました。(敬称略)3月〜5月
椎名則夫 有馬郷子 中田美知子 安斉純子 沼田多恵子 大森健二 前田あけみ 鎌田節子

編集後記

太陽が近くなって、みんなの笑顔が近くなって、素敵な思い出がどんどん増えていく。 日々過ぎていく当たり前の日常だから、そこにしか見えないこの一時が嬉しくて、またみんなで笑ってる。 一緒にいてくれてありがとう。(K記)  TOPへ