太陽の子  春の号 bP43   2013年4月     HOMEへ戻る     バックナンバー



目 次

1,『お風呂に入りたい』を支援したい / 小又克也

2,沢山の笑顔に支えられて / 星野久美子

3,新人として今、思うこと / 齋藤静雄

4,笑顔 / 佐川康子

5,アラフォー新人ですが / 日向寺美幸

5,日立守る会だより / 佐藤芳昭・田尻陽子・椎名幹子

6,日本財団助成事業完了のお知らせ

7,お知らせ/ご寄付ありがとうございました

8,編集後記



『お風呂に入りたい』を支援したい      TOPへ

特定非営利活動法人日立太陽の家
理事長 小 又 克 也


いつまでも親子ともに家庭で生活し続けたいと願う重症心身障害児(者)を支援するために整えてきた「自立支援五事業」が少しずつ その実を実らせつつあります。
それぞれの事業を通して利用者の皆さんが様々な顔を見せてくれます。療育中に仲間同士で支えあう顔、お風呂での至福のひと時を味 わっている顔、病院の中で見られるちょっと不安げな顔、夜中の顔もこれまた様々です。
最近、人工呼吸器や胃瘻など医療面の支援を必要とする方への支援が増えてきました。また、近隣市町村で生活する重症児(者)から もサービス利用の問い合わせが届くようになりました。伺うとお風呂のことで困っていたり、母親がずっと付きっきりだったり、活動 の場がなかったり、なんとか支援させていただきたいと思う方々ばかりです。しかしながら、十分な数の職員さえあれば応えることが できるのに、という状況にあるのが現状です。入浴中の利用者の気持ち良さそうな顔を見て、自分も一緒に幸せを感じることができる ような看護師や介護福祉士等が今よりもあと数名多くいればと願う今日この頃です。太陽の家はただ今職員募集中、一緒に歩んでくれ る人を待っています。
さて私事ですが、昨年12月、清宮烋子前理事長の急逝に伴い、その重責を担わせていただくことになりました。ご支援者の皆様に十 分なご挨拶ができぬまま今日まで過ぎてしまい申し訳ありませんでした。今後とも太陽の家のためにご指導、ご鞭撻を賜りますよう、 よろしくお願い申し上げます。
『自立支援五事業』について詳しくはホームページをご参照下さい。



沢山の笑顔に支えられて      TOPへ

介護福祉士 星野 久美子

利用者の皆さん、太陽の家に登園して来て楽しい時間を過ごしていますか?かゆい所に手が届いていますか?痛い事、苦しい事、気付 いてもらっていますか?職員の異動もあって様子が変わる中で、利用者さんに沢山協力してもらってみんなで何とかやって来ました。 もっと役に立ちたい、もっと出来る事は何かと思う気持ちと、今この時間は満足して頂いているだろうか?と思う気持ちが入り混って つっ走って来ました。
気負い過ぎてぎこちなくなったり、がんばらなくてはと気張ったりしていると、みんなの笑顔が励ましてくれていることに気付きフッ と力が抜けて、素直に「ありがとう」という気持ちになります。腹をかかえて笑ったり、痛い所はどこなのか、どうしてほしいのか気 を巡らし共感し合って生れてくる幸せ感があります。太陽の家の廊下に揚げてある「理念」に『ここは書物にないものを学ぶところ…… その行為を通して市民一人一人が生命の尊さを考える場としたい。』とあります。太陽の家で学ぶ者として背すじを正し凛とさせられ ます。人としての生き方を利用者さんから、ご家族から学び、その愛情の尊さを感じます。
人はひとりでは生きていけないんだ、支えがあるから愛があるから、生きがいが生れるんだと、あたりまえのことに気付きます。
目には見えない、形のない事こそが大切なんだと思えます。私の中で兄弟と接しているかのように自然な気持ちで登園して来るみなさん と挨拶をかわし一日を過ごします。なくてはならない存在となっています。教えて頂いた色々な思いを忘れずに大事にしていきたいです。
来年度は新しい仲間が増えて一層にぎやかな太陽になると思います。保護者のみなさん、利用者さん、職員みんなに協力を頂いて、沢山 の笑顔が生れるように心掛けて行きたいです。


新人として今、思うこと      TOPへ

齋藤 静雄

親が子を想う情は、いつの世も『永遠の片想い』『片想いに応える年令』になった時、親はいない。
これは、私にとり忘れられない詩です。相次いで両親を失った私は、親を充分に介護できず、妻任せでした。定年後に介護資格を取り、 縁あって居宅でお世話になり、お蔭様で四ヶ月を迎えました。
年頃の子を持つ親になった今、介護をして思います。もっと親を大切に優しくしていたら……と。
その一方で、利用者さんの、言葉では表現できない程の数々の笑顔、精一杯頑張っている姿に自分がどれだけ救われ、癒されているか を、とても強く感じています。仕事が終った後は、何故か心がはれやかになっていることに気付きます。
また、日々笑顔で優しく接している職員皆さんの姿には頭が下がります。まさに太陽は、書物にないことを学べる所です。明日が穏や かな一日であることを心から願います。


笑顔      TOPへ

佐川 康子

今まで介護に関わることなく過ごして来た私に出来る仕事なのか、不安な気持ちでのスタートでしたが、二ヶ月が過ぎ、利用者の方々 との関わりも増えるにつれて、いろいろな顔を見せてくれることが嬉しく、楽しい時間になりました。
まだまだ覚える事も多く、分からない事ばかりですが、一日一日を大切に日々成長出来るように努めていきたいと思います。
私は利用者の方々の優しい笑顔や職員の方々の元気な笑顔があふれる「太陽の家」で働く事ができ幸せに思います。これからも笑顔を 忘れず、楽しく一歩一歩進んで行きたいと思います。宜しくお願いします。


アラフォー新人ですが……      TOPへ

日向寺 美幸

朝、太平洋を眺めながら、高台の太陽の家に働き始めてはや三ヶ月目になりました。
最初は不安だらけでしたが、裏表のない楽しい利用者さんと、志の高いパワフルな職員さんに温かく迎え入れてもらう事が出来、私も パワー全開でついていってます。
製作やゲームでは、夢中になってしまい、つい自分の世界に入ってしまう事もしばしば……。これではいけないと反省しながら、利用 者の皆さんに楽しい時間を過ごしてもらえるよう、色々と経験を積んでいきたいと思っています。
皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします。


日立守る会だより 日立重症心身障害児(者)を守る会      TOPへ

「ことば」は生きもの 会長 佐藤 芳昭


去る三月二日(土)日立市福祉団体連絡協議会(別称障害者七団体)主催の平成二十四年度第二回目の研修会を開催。
今回は専照寺住職田村晃洋氏の「心の絆の大切さについて―東日本大震災を体験して―」と題しての話であった。この講演での「ことば」 の大事さ大切さについての話が印象的だったのでそれらを主に紹介してみたい。お釈迦様は今から二千六百年前の二月十五日八十才で亡く なった。これを「涅槃」に入られたと表現している。この表現はお釈迦様だけであるという。そしてお釈迦様は沢山の言葉を多くの人に伝 えた。佛教の遺言とは大事にされた言葉であり、お釈迦様はその言葉を後世に残していかれたそうで、言葉は「命」を持っているという。
「ことば」という三つの文字だけれども慎重な使い方をしなければならないと改めて感じます。故事に「物は言いようで角が立つ」という 事をよく言われますが、正にその通りで、一つの言葉が相手を勇気づけもし、元気づけもし、又逆になったりすることもある。佛教ではう ぬぼれを「慢」と云い、人間世界はこの「慢」の世界である。これは逆に感謝の世界でなければいけない。お釈迦様の言葉の根底にあるも のは常に感謝する心であるという。
ここで、ある親子の会話を紹介する。母親は二人の男の子と女の子がおり、お姉ちゃんは重い障害を持っており、母親はこの女の子にあま り手を掛けたくなく、むしろ邪慳に扱っていた。ある日弟が母親に、お姉ちゃんの手がきれいだねとか目がきれいだねとか褒めた。それを 聞いて母親のお姉ちゃんに対する考え方が変った。自分の事を先に考え、障害を持った子供の事を常にあとまわしにしていた事に気づいて 大いに反省したとの話である。これも言葉とその弟に対する感謝によるものだったという。「ことば」は計り知れない力を持っていると話 された。御住職の田村晃洋氏は最後に次のような詩を話された。
一つの言葉で喧嘩して、
 一つの言葉で仲直り
一つの言葉にお辞儀して、
 一つの言葉に泣いている。
一つの言葉はそれぞれに、
 一つの命をもっている。
みんなで言おうよ
 「ありがとう」と。
皆さん方はどのように感じたでしょうか。人それぞれ感じ方は違うと思いますが、「言葉」については十分注意されて使われたら良いでしょう。

静香の東海病院でのリハビリ 田尻 陽子

六年前に、水戸こども医療センターから、村立東海病院を紹介されてリハビリの訓練を開始しました。東海病院は地域医療でも積極的に活動し ています。静香の一日は、まずリハビリの前に整形外科の診察から始まります。先生の面談では、静香が元気か顔色などをみてもらい「リハビ リ頑張ってね」と言われます。面談したあとは、リハビリ科に行ってリハビリになります。スタートは、機能訓練左側の肘を伸ばす、手首と指 を伸ばす、左手を上げる訓練、左足を伸ばす膝とアキレス腱が硬いので伸ばすのは難しいように見えます。引き続き座位でパズルを行います。 毎回、同じパズルなのでスムーズにでき本人も満足しています。その時は私も同じように嬉しく思っています。ボール投げでは十回ぐらい先生 に返します。先生に「ボール投げ上手ね」なんて言われる時もあります。引き続き、左上下肢の関節を動かしています。東海病院での訓練には、 通いのため時間が片道三〇分かかってしまいますが、車の中で二人でラジオを聞きながら行きます。東海病院でのリハビリはこれからも続けて いきますが、わずかな動作でも動かすことが出来ることを信じ、リハビリを続けていこうと思う毎日です。

離れてみて思うこと 椎名 幹子

ケアホームにお世話になり始めて一年が過ぎようとしております。
将光の一番の成長は、夜寝る時布団に入りますと、一人で眠れるようになったことです。
今迄ですと、添寝をして大好きな童謡を三曲も四曲も歌い、それでも眠れずに布団から脱逃しては連れ戻して、童謡のヒットパレードの連続でし た。それが今では歌が無くとも布団から逃げ出さず一人でおとなしく、「かっこいいね」と声を掛けるとニヤッと笑顔を返してくれます。親にと って毎夜の作業がすごく楽になったと共に、息子の成長を頼もしく思っております。
「かわいい子供には旅をさせよ」と昔から言われておりますが、障害を持つ子供にもこの諺が充分に通用する事を、又一つ将光から教えられました。
ケアホームの職員の皆様、わがままで手数のかかる息子ですが、末永くご指導をお願いいたします。


日本財団助成事業完了のお知らせ     TOPへ

(特)日立太陽の家 理事長 小又 克也
 このたび日本財団から、平成24年度助成金の交付を受けて、左記の事業を完了致しました。
 ここに事業完了のご報告を申し上げますと共に、日本財団をはじめ、ご協力を賜りました関係者の皆様に謹んで感謝の意を表します。

   記
一、事業名 車いす対応車 (普通車)の整備
一、整備車両 日産キャラバンチェアキャブ 一台
一、事業費総額 304万円
一、助成金額 243万円
一、施設名称 日立太陽の家ケアホーム風の家
一、施設所在地
   茨城県日立市助川町5−14−9
一、完了年月日
 平成25年2月27日



○平成24年度日立太陽の家利用者数     TOPへ

総数41名
男性24名
女性17名
 

お知らせ

○日立市太陽の家に4月から3名の利用者さんが加わりました。
 たくさんの活動を通してたくさんの発見ができ、楽しい時間を共有できますように
 篠原 小百合さん
 綿引 柾貴さん
 和田 聡さん


ご寄付ありがとうございました

○次の方から寄付を頂きました。(敬称略)12月〜2月
北見徳治、照子 善和会 鈴木寛一 清宮新一郎 日立厚生医院 島崎和夫 仁和会 浅川ちよ
○次の方から物品の寄贈がありました。(敬称略)12月〜2月
椎名将光 善和会 村田理恵 水出浩司 人形劇かくれんぼ とく名

編集後記


寄り添い、共感、行動、感謝、いつもどんな時も(K記)      TOPへ