太陽の子  春の号 bP47   2014年4月     HOMEへ戻る     バックナンバー



目 次

1,悔いのない今日を迎えるために / 星野久美子

2,サービス管理責任者研修に参加して / 三塚栄里子

3,おばさん研修へ行く / 阿部結花

4,日々のこと大切なこと / 飯田弘子

5,日立守る会だより / 小林 修・大久保澄江・前田勝子

6,お知らせ/ご寄付ありがとうございました

7,編集後記



悔いのない今日を迎えるために      TOPへ

生活介護サービス管理責任者 星 野 久美子

本当は悔いのない一日を送るために、が正しいのかもしれませんが、充実した一日を終えているからこそ迎える今日であると希望を込めた意味もあります。
記憶に新しいソチ冬季オリンピックで、ふたりの言葉が印象に残っています。フィギュアスケートの羽生結弦選手は、金メダルを獲得したことよりもジャンプのミスを振り返って、 「すみません」と反省していた。もうひとりは浅田真央選手です。前日の演技で自分を見失ってしまうほどだったのに、メダルには届かずも「これがしたかったんです」と全力の 演技で力を出しきって晴れ晴れと語っていました。演技終了後のあの涙は世界中を感動へと導いたに違いない、ふたりとも悔いのない今日のために努力をした結果を受け入れたの だと思いました。
厳しい寒さの中にも、少しずつ春の準備をする自然のたくましさ、春夏秋冬季節は巡り、その時々に色々な意味での節目を迎えていると思います。
利用者さんや保護者の方々においては、初めてのお泊り、久しぶりの入院、体調の変化、体力の低下などなど、一分でも一秒でも親子が共に生活をすることを望むからこそ味わう 感慨だと思います。私達はいつもその思いに寄り添い、どうしたら一番いいのか考えます。現実に向き合い、受け入れ、心を込めて考えます。その結果が悔いのない今日だと思い ます。
四月からは新しく仲間になる利用者さんと職員がいます。それから暖かくなるのを心待ちにしている利用者さんもいます。アイディアを出し合って笑顔あふれる療育を目指します。 楽しい時間を一緒に過ごしましょう。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。


サービス管理責任者研修に参加して      TOPへ

三 塚 栄里子

私が今回参加させていただいた研修は、今まで携わってきた分野とは異なる分野でのサービス管理責任者としての内容でしたが、戸惑う場面が多々ありつつも、とても多くのことを 学ぶことができ、充実した気分で研修を終えることができました。
サービス管理責任者の真の役割とは何なのか……と自分自身も完全に把握できていない状態での研修参加で不安も大きかったのですが、他の事業所の職員達と様々な意見交換をした り経験談を語り合ったりしているうちに、分野は違えど目指す方向は皆一緒で抱えている不安や今後の支援サービスに対する意欲も同じなのだと強く感じました。
研修を終えてまず真っ先に感じたのは自分の知識不足でした。多様化する福祉サービスと目まぐるしくスタイルを変えていく障害者総合支援法との狭間で、利用者の方もご家族も、 どのサービスを組み合わせて使えば良いものかと多くの不安を抱えていると思います。そんな中で支援する立場の自分がこんなに知らない事が多いのでは駄目だ!と恥ずかしさを 感じつつも、今後もっと様々な情報を吸収して、より多くのニーズに応えてあげられるような人間になりたいと強く感じるものがありました。
とはいえ、より良いサービスを提供していく為には相談支援専門員はもとより、その他の多種多様な機関との連携を密にして情報交換が重要とされるもの…。まずはこの人見知り な性格から何とか改善していかなくては始まらないなと情けない壁にぶつかりつつも、今後も様々な研修に参加して支援者としてのスキルを上げていこうと意欲を感じております。 これからも普段からお世話になっている皆様のお力をお借りしつつも、明るく笑顔の絶えない太陽の家を守っていくために全力で頑張りたいと思っております!


おばさん研修へ行く      TOPへ

阿部結花

机の上に紙が置いてあった。おそるおそる見てみると「研修」の二文字だった。サービス管理責任者。ん。誰が、私が。しかも二枚ある。「介護」「就労」ん。「就労」 聞き慣れない言葉だった。もしかしてこれは……。分厚い資料をもらい、こんなに脳みそに入るんだろうかと不安になりました。
研修は、利用者さんが幸せに暮らすためにはどうしたらいいのか、その上で管理者として何をすべきか、の内容だった。個別支援計画がいかに大切かを何度も何度も繰り 返し繰り返し話していた。太陽でもやってきたことだが、今まで自分は利用者さんのためにどうしたら笑顔で幸せに暮らせるかを考えて個別支援計画を立てていたが、 それがどんなに大切かをたたき込まれた気がした。一人の利用者さんの事例をもらい、「介護」も「就労」の分野も意見が出るにつれて、今ここにその利用者がいて、 笑顔で聞いているようでわくわく楽しくなってきた。みんな真剣な眼差しで同じ思いなんだなーと嬉しくなってきた。うちの息子は障害者で、その子のために働く場所を 作りたいんだ、と言っていたお母さんが今でも心に残っていて、どこにいても思いは一緒、利用者さんが笑顔で安心して暮らせるお手伝いができれば、それだけで幸せに なれると思いました。


日々のこと大切なこと      TOPへ

サービス提供責任者 飯田浩子

私は、太陽の家居宅介護事業所で働く職員の一人です。私は毎日、利用者さんと接するときに、こんなことを考えます。365日のなかで、この一日でも、一時間でも、 利用者さんと過ごすことのできる時間を大切にしたい。その時間が利用者さんにとって幸せでありますようにと。では、利用者さんの幸せとは、どのように実現できる のでしょうか。
私は今回、相談支援従事者研修を受けてきました。現在、福祉サービスを利用している方は、相談支援事業所と契約をし、サービス等利用計画を基にして、サービスを 利用しながら生活を送っています。相談支援員のお仕事は、利用者さんと顔の見える距離でお話をします。利用するサービスの不安への対応や、関係する機関との連絡 調整をします。今回の研修では、実際に利用者さんに協力をしていただき、サービス等利用計画を作りました。完成したものを振り返ると、利用者さんがこの計画を基 に生き生きと生活をしている様子が見えてきませんでした。この計画は、間違っていたのかもしれません。利用者さんが計画を目にしたとき、自分の未来が見えるもの、 安心して進む道しるべとなるものが、その人にとっていい計画と言えるのではないでしょうか。
今後、相談支援員として利用者さんの前に立つことがあると思います。そんなとき、利用者さんが自分らしく生活が送れること、ご本人やご家族に合ったサービスの量 であること、利用者さんやご家族にとって365日が幸せなものであるようにと願って、貴重な時間に関わらせていただきたいと思っております。


日立守る会だより 日立重症心身障害児(者)を守る会      TOPへ

後期高齢を迎えて 小林 修


親が後期高齢を迎え入所の準備として子離れ、親離れに向け、月一回のショートステイ利用を始めてから四年余りが過ぎました。早めに荷物の準備をして身近な所に置き、 お話して納得してから送り出しています。施設の送迎車に送られて帰ったとたん、言葉で訴えることが出来ない「行きたくないのに我慢して行く、やり場のない心の内」 を親に態度でぶつけてきます。それも、ひと寝入りすると収まります。四年間、それのくり返しでした。施設以外に行き場はなく、喜んで行ってくれるよう努力しています。
施設では、限りある予算と人員で、障害者が少しでも楽しく暮らせるよう、アイデア気配りで接してくれる職員に感謝します。施設長は家族会の席で、職員がいくら頑張 っても親の代わりは出来ないと話されましたが、重症児者が気兼ねなく暮らせる「家庭環境に近い生活の場」づくりに守る会と施設の職員が一体となって取組みたいものです。

在宅医療を受けながら 大久保澄江

ナースの慌ただしい動き、そして医師の厳しい表情から今娘がおかれている現実を受け入れざるをえませんでした。昨年の一月十日、娘の三十五歳の誕生日の事です。 長い長い時間が経ち、やっと会えた娘は人工呼吸器、そして囲りにはたくさんの機械があり、病室は緊張感と冷たい空気が感じられました。声をかけ、かすかに目を 開けた娘を見て安堵したのもつかの間、「覚悟はしてください」との言葉。昨日まで笑っていた娘がどうして……。私の責任だと自分を責める毎日でした。それから 二週間程生死をさまよい続けた娘でしたが、みんなの願いが通じたのか、医師もビックリするような回復で一つひとつ娘の囲りから機械が外されていきました。そし てあの笑顔をもう一度見せてくれたのです。娘は自ら生きる道を選び、私の元へ戻ってきてくれたのです。
三ヶ月間の入院では人工呼吸器は外れなかったので、退院後は在宅医療を受ける事にしました。医師、看護師そして理学療法士の方々が毎日のように来てくださって います。また、今では以前のように、太陽の家の居宅の方や訪問看護師さんと一緒に、自宅での入浴も出来るようにもなりました。理学療法士の方の熱心な呼吸リハ の成果もあり、昨年の九月には人工呼吸器を完全にストップし、自発呼吸で毎日過ごしています。まだ喉にカニューレが入っているので以前のように動けるのはまだ まだです。しかし一年前の事を考えると夢のようです。
入院中私の心の支えになったのは、毎日のように娘に会いに来て声をかけ続けてくださった太陽の家の職員の皆様。そして私を心配して食事などを届けてくださった お母様方。皆様の励ましがあの三ヶ間、私の支えになりました。私は一人ではないのだと感じた瞬間でした。また、相談支援という事業があったおかげで、退院後の 在宅医療を不安なく選択する事が出来ました。在宅医療はちょっと……と思っていた私の古い考えは、今でははずかしく思います。もっと早くに在宅医療にしていれ ば良かったとさえ思っています。
これから私達親は老いに向かいます。病院の診察を受けるのにも長時間待ち、診察はあっという間です。子供達にも大きな負担です。在宅医療はそれがありません。 医師や看護師が定期的に訪問してくれて薬も届けてくれ、予防接種も家で出来ます。リハビリの必要な方は理学療法士の方が自宅でしてくれます。具合が悪くなった 時は深夜でも往診してくれます。いろいろなサービスを上手に受けながら、子供達と一日でも長く暮せたらこんなにすばらしい事はありません。今の私は、皆様の手 を借りながら娘と暮らせる事に日々感謝し、一日一日を大切に過ごしています。娘も今、四月登園を目標にリハビリに頑張っています。
今回の事では、皆様には大変ご心配をおかけしました。またいろいろな面でもサポートをして頂き、本当にありがとうございました。心より深く深く感謝申しあげます。

家の中で転んで通院 前田勝子

昨年十月、娘が太陽の家から帰って来て車椅子からふとんへ降ろす時、畳に敷いておいた高さ一センチ位の物につまずいて転んでしまいました。(ふとんの上に転んだ) その時は無我夢中で、自分のことより娘のことが心配で心配で、幸いにして私だけが肩と手の親指周辺を打っただけで、日にちが経っても娘は何でもなく、私は少し様子 をみていたが、だんだん痛くなりどこの病院へ行ったらいいのか分からず、とりあえず接骨院へ行きました。先生は一寸診ただけで「あ、これは軟骨が出てますよ。 日にちはかかるけど治るから大丈夫」と言いました(手の方)。肩は打撲といわれました。毎日毎日せっせと通院して、ある時先生に「どの位で完治しますか?」と 聞いたところ「やってみないと分からないが、三ヶ月位かな?」と言われました。そして四ヶ月過ぎたこの頃、肩の方は大体よくなってきたかなと感じていますが、 手の方は、肩もそうですが湿布に弱く、最低二時間ははがさないようにと言われ我慢していますが、かゆくて大変です。
高齢者になってくると病気より転ぶ方が多くなってくると聞きましたが、まさにその通りになってしまいました。気持だけは若いのですが、体がついていかず情けないと いうか残念です。命あるかぎり誰もがいつかは年老いてくる一日一日を大事に健康で楽しく明るく前向きに過ごしていきたいと思います。

お知らせ

○平成26年度日立太陽の家利用者数
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総数73名
男性36名
女性37名
 

○四月から日立市太陽の家に新しい仲間が二名増えました。
 ・林 美咲さん
 ・島根 渉さん
 日々の療育や園外活動、いろんな体験を通してより充実した毎日を共に過ごしましょう。

ご寄付ありがとうございました

水出浩司 とく名 和地智子 大森邦子 日立守る会 小林豊


編集後記

編集後記

新年度を迎え、さらにパワーアップした太陽の家。気がつくといつもそばにいてみんなを笑顔にしてしまう、そんな仲間がたくさんいます。(K記) TOPへ